高校を中退しても、その先も学べる環境のひとつが通信制高校。中退することで考えられるリスクやデメリット、通信制高校に向いているタイプなどをまとめました。自分のこれからと向き合い、通信制高校に入学するという未来ある選択肢についても、じっくり考えてみて下さい。
高校を中退すると、最終学歴は中卒。その結果として、将来的に自活や家庭を持つなどの生活基盤を築くことが困難になることにつながる恐れがあります。高校進学率が9割超えといわれる現代では、仕事に就きたくても、中卒・高校中退という理由で断られてしまう、希望する職場に応募すらできないということも。高校中退者の中には、選択肢が少ないために、不安定な職に就く人も多いのが現実です。
大学や専門学校の入学資格は、高校卒業もしくは同等以上です。高校中退後に進学を希望した場合、まず高卒資格か高卒認定資格を取得することが必要となります。また、就職先でキャリアアップのために、資格取得が条件になる状況も出てくるでしょう。資格の多くは学歴に関係なく受験可能ですが、中には高校卒業資格が必要な資格も多いのが現状。そのためにはまず高卒認定資格を取得することが必須事項となります。
高校を中退するということは、学校という公の場を離れること。そのため社会性や人間関係にも影響があると考えられます。中退後も、自分から連絡を取り合うなどして、コミュニケーションをはかることは可能です。それでも、自分と違う生活を送る友達との関係性の変化に悩むのではないでしょうか。これまで一緒に乗り越えてきた苦労や喜びを、共有できない寂しさ感じてしまう中退者が多いのもまた事実です。
通信制高校は、全日制高校と同様に高校卒業の資格取得ができます。高校中退を選択するに至った理由は人それぞれ。高校卒業資格を取ることで、職場を選ぶ選択肢も広がるでしょう。また、日々のスケジュールが決められている全日制高校や定時制高校は、自由な時間が限定的。一方、自分のペースで学習できる通信制高校は、空いた時間を活用しながら、進路について可能性を広げることが可能です。
通信制高校で高校卒業資格を得ると、就職以外の進路や就職したその先の選択肢も増えることにもつながるはず。専門学校や大学を受験できたり、高卒が条件の資格取得もできるようになったり可能性が広がります。通信制なら、スクーリングなどを通じて直接先生から指導を受けることも十分可能。就職だけでなく、将来についても相談しながら、自分のペースでじっくり考えて取り組めます。
高校中退の場合、履歴書に書ける最終学歴は「中卒」になりますが、就職はもちろん可能です。実際に「年齢不問・初心者歓迎」を必要とする企業は数多く存在します。しかし、現実として毎日働くのは思った以上に大変なこと。就職すると決めるには、相当の覚悟が必要と言えるでしょう。
高校を卒業しなくても、高卒認定資格を取得することで、大学や専門学校へ進学、各種国家試験に活用することが可能になります。受験資格も受験する年度内(受験する年の翌年3月31日)に満16歳以上で、大検や高校卒業資格を持っていない人であれば誰でも受験できます。
中退しても取得済みの単位を引き継げるのが編入学。通信制高校は、必要な単位を取得すれば高校卒業が可能です。時期と取得してある単位次第では、同級生と同じタイミングで卒業もできます。
高校を中退した後について、ネガティブな情報を多く目にすることもあるのではないでしょうか。実は、高校を中退しても選択肢はたくさんあります。高校を辞めて社会人として働く人や、通信制高校で高卒資格の取得を目指す人などさまざま。
具体的にどんな方法があるのか知識を得ることで、次の一歩を踏み出す自信につながるはず。高校中退のデメリットだけでなく、その先の可能性について正しく理解することが大切です。
目的や特徴から選ぶ!
おすすめの通信制高校
・技能連携校
通信制高校は、学校によって力を入れている分野や強みが異なります。
ここでは、学校に求めるサポート体制や通信制高校に入学する目的別でおすすめの通信制高校を紹介しているので、
自分自身やお子さんの個性、希望の進路に合った通信制高校を選びましょう。