学習計画を立案するのに欠かせないのが「自己管理能力」と「自主性」です。
自己管理能力とは、「自分のなすべきこと(タスク)を自分自身の頭で考えて定め、そのタスクを実現するために、自らの行動を律する力」です。
自己管理能力が問われるケースとしては、時間管理や資産管理がありますが、典型的なのは「体調管理」です。
たとえば運動選手は、試合が近づくと暴飲暴食や睡眠不足のないように厳しく体調管理をします。これは「試合でよい結果を残す」というタスクを遂行するために自己管理能力を発揮しているわけです。
自主性とは、「自分の判断や行動について、他者の指示を受けず、自ら率先して決定する」ということです。
「自分が主人」=「自主」ですから、すべての人間にとって、実りある人生を送るために欠かせない要素が自主性だといっても過言ではありません。
学習計画の立案は、「目標(試験の合格など)を定める」「自分の現時点の学力を分析する」「目標達成に必要な学習内容の決定」という3つの工程を必要とします。
「目標(試験の合格など)を定める」および「自分の現時点の学力を分析する」は、「自分のなすべきこと(タスク)を自分自身の頭で考えて定める」という自己管理能力の定義がぴったり当てはまります。
ただ、「自分の現時点の学力を分析する」については、なかなか独力ではむずかしく、自己管理能力を発揮しにくいかもしれません。必要に応じて学校や塾の先生のアドバイス、模擬試験の成績表などを活用すると良いでしょう。
また学習計画は、ほかならぬ自分自身の学力を上げるために立案するものです。他人からアドバイスをもらうのは構いませんが、最終的な計画内容は自分で決めるべきです。
その意味で、自主性も学習計画の立案に欠かせないものだといえます。
学習計画を立案し、実践しても、思うような結果が出ない場合があります。原因はさまざまですが、計画の練り直しが必要となります。
これは、「目標を立て、実践し、修正して、再度実践する」という行為であり、社会人の基本スキルである「PDCAサイクル」とまったく同じ構造です。
学習計画の立案と実践を繰り返すことで、自己管理能力を磨いていけば、社会人としての基礎力を身につけることができるわけです。
また社会人は、自分の与えられた仕事を自分の判断と責任において遂行することが求められます。
社会人として評価されるためには、「自分の判断や行動について、自らの意志で決める」という自主性は欠かせない要素だといえます。
学習計画を立案するチャンスがあったら、思う存分向き合い、立案し、実践しましょう。そうすることで、受験成功や成績向上だけでなく、社会人としての武器をも身につけることができます。
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