通信制高校に入るには、試験が必要になります。高校によって試験内容はさまざまですが、ここでは、通信制高校の一般的な入試試験について紹介します。
全日制の進学校であれば、中学までの学習内容を余すところなく勉強し競争に勝ち抜かなければなりませんが、通信制高校の入試の場合は落とす試験ではありませんので、学校を不登校になった人も、一旦社会にでて働いて就職した人もあまりあせる必要はありません。
書類審査はどの学校にもあります。入試の時点で必要な書類は渡されますので、もれなくしっかり書いて提出すれば問題ないです。
高校受験というと中学の勉強を一から始めて対策を練らなくてはと思うかもしれませんが、その心配はありません。通信制高校の中にも進学に非常に力を入れている高校もありますが、通信制の高校に通う生徒の中にはなんらかの理由で不登校になってしまい、学習から離れている人も多いので、それほどハードルは高くありません。
公立の通信制の高校によっては、英語・数学・国語などの筆記試験がある高校もありますが、学力がどの程度かを確認するためでもありますので、リラックスして解きましょう。高校によっては試験として作文がありますが、テーマについて自分の思ったことを書けば大丈夫です。
筆記試験はなく面接試験だけというところも多いです。面接時間は数分~20分の学校が多いようで、集団か個別面接になります。
質問内容は、高校によってさまざまですが、「なぜこの高校を選んだのですか」というその高校を選んだ動機は聞かれることが多いです。
他には「高校で何をしたいか」などで、難しい内容の質問はありません。面接で、入学後にどんなサポートを必要とするのかをみていることもあり、落とす目的の面接ではありませんので、自分がやりたいことや自分の考えをしっかりと伝えてください。
全国的に通信制の高校が増えていることもあり、通信制高校の合格率は全日制の高校に比べるとかなり高い合格率になっています。しかし、高校にも定員はありますので、あまりにも受験者数が多かったり、それまでいじめをしていたり、犯罪歴があるなどの素行の悪さ等が理由で試験に落ちる場合もあります。
自分は合格するぞという意気込みで頑張ってください。試験をうけるという姿勢と身だしなみチェックは必要ですが、緊張せず普段の感じで面接に行きましょう。
通信制高校の新入学とは、カリキュラムの最初(1年生)から入学する方法のこと。中学校3年生で3月に卒業見込みの人や、過去に一度も高校に在籍をしたことがない人が対象となります。入学には、中学校卒業か同等以上の学力があると認められていることが条件。
転入学とは、現在高校に在籍中(休学を含む)の生徒が、学年はそのままで別の高校に移る「転校」での入学方法のこと。この場合、在籍している高校を退学してから一般入試を受けて、1年生からやり直す必要がありません。転入できる時期は学校によって異なります。
編入学とは、高校を中退した人や、海外から帰国・移住してきた人、高等専門学校などに在学している人が年度の途中で別の高校に入学すること。編入前に取得した単位はそのまま生かすことができます。ただし、1年生の途中の場合、修得単位次第で編入学できない可能性もあるので、学校に応じて確認が必要。
通信制高校の入学方法は、大きく分けて新入学・転入学・編入学の3つ。中学卒業と同時に入学する人や、他の高校から移る場合や、一度高校を中退してやり直すとか、社会人経験者の場合もあります。年齢も経歴も違う人たちが一緒に勉強する場が通信制高校。どの方法でも、入学時の年齢に制限はありませんが、入学する前の年度末までに満15歳になっていることが共通の入学条件。また、入学するためには入学試験などの選考をクリアする必要があります。
出願書類の準備では、自分で記入する入学願書の他に、住民票や出身中学校・高校に用意してもらう調査書や在学証明書等の証明書類が必要になります。それらは厳封され渡されますが、受験生が開封してしまうと無効になるので注意しましょう。
受験料の支払い方法は、高校によって異なりますが、主に出願前に振り込んで出願書類とあわせて提出するか、出願書類の提出と同時に学校の受付に直接支払うかのどちらか。中にはクレジットカードやコンビニ支払いでも可能な学校もあります。
入試の出願書類の中で、自分で準備するものは入学願書がメイン。他には、出身中学校や高校に用意してもらう、調査書や在学証明書など。提出方法は高校に直接持参するか郵送しますが、WEB上で出願手続きする高校もあります。
入試方法は、学校によって異なります。たとえば、国数英の3科目を合計60分で解く学力検査や、学力検査がなく書類審査や作文、面接だけで合否判定することも。いずれの場合も難易度はそれほど高くありません。生活態度などに特段問題がない限り、不合格になる心配はないでしょう。
学校へ提出する書類や作文は、丁寧に読みやすい字を意識して書きましょう。書類作成は、黒のボールペンを使うのが基本。ただし、いきなりボールペンで書き始めたりせず、下書きをしてから清書します。最初に原本をコピーした用紙を、練習用に準備しておくのもおすすめです。
面接では、清潔感のある服装や髪型を心掛けましょう。通信制高校は、高校に通い勉強する意欲と意志のある人に広く門戸を開けているもの。人と話すのが苦手で上手く話せなくても、自分らしいありのままの姿と、学びたい気持ちを受け入れてもらう姿勢が大切ではないでしょうか。
目的や特徴から選ぶ!
おすすめの通信制高校
・技能連携校
通信制高校は、学校によって力を入れている分野や強みが異なります。
ここでは、学校に求めるサポート体制や通信制高校に入学する目的別でおすすめの通信制高校を紹介しているので、
自分自身やお子さんの個性、希望の進路に合った通信制高校を選びましょう。