通信制高校の情報を直接得る方法として「合同説明会」と「学校説明会・オープンキャンパス」の2通りがあります。こちらでは「説明会・オープンキャンパス」と「合同説明会」との違いや、それぞれの催しで得られる情報の質、メリットについて紹介していきます。
通信制高校の関係者と直接対話する説明会には、学校が独自に開催する「学校説明会・オープンキャンパス」と、出版社やNPOなどが主催し、数十校の通信制高校が集まって会場にブースを立てる「合同説明会」の2種類があります。2つの違いを詳しく紹介していきましょう。
学校説明会やオープンキャンパスとは、各高校が個別に実施する説明会のことです。
学校によって流れは異なりますが、学校説明会のほか校内の見学・個別相談会・体験授業、先生や在校生からの話が聞けるなど、実際の学校の様子・雰囲気・授業の方法や進め方を直接知ることができます。パンフレットや資料に載ってない内容や、実体験からしか得られない情報などを確認できる貴重な場といえるでしょう。
通信制高校の合同説明会とは、教育団体や出版社、高校比較サイト運営企業等が主催する催しです。
通信制高校の仕組みやシステムに関する説明・講演のほか、参加した通信制高校ごとにブースを設置。高校について個別で説明・相談に応じます。多くの学校が集まって開かれるため、さまざまな高校の情報を収集・比較できるのが大きなメリット。志望校が絞り切れていない場合におすすめです。
通信制学校が主催する説明会やオープンキャンパスに行くメリットを紹介していきます。
通信制高校の説明会に行くメリットのひとつに、学校の雰囲気を直に体感できるという点があります。学校パンフレットや公式サイトでもカリキュラムや学校方針、授業の進め方自体は確認できますが、学校運営側の対応や教師・生徒の様子や雰囲気、衛生環境は実際に学校へ出向いてみないと分からない点が多いでしょう。「実際行ってみると、資料と全然印象が違う」といった可能性もあるため、入学したい学校を絞り始めている方は、説明会への参加がおすすめです。
また直接学校へ出向くことで、駅から学校までの距離や登校ルートもチェックできます。
説明会・オープンキャンパスでは、在校生から直接話を聞ける時間を設けている通信制高校もあります。学校生活や授業の進め方の感想、授業がないときの過ごし方など、学校の良い点・悪い点を含めて、学校スタッフには聞きにくい内容を尋ねるチャンスです。
実際に通学している生徒の意見を参考に、自分の目的に合う学校であるか判断材料にできるのも学校説明会やオープンキャンパスに参加するメリットです。
通信制高校は、全日制高校とは異なる学校生活やシステムの場合がほとんど。費用についても単位制の学校が多いので、少しわかりにくいかもしれません。
説明会には個別相談の時間が設けられているケースが多く、入学条件(または編入・転入条件)・入学手続き・費用についての説明や、どのような授業形態なのか(個人指導・オンライン授業など)、カウンセリングを担当する人材が在籍するのか、卒業後の進路などに関する疑問を直接解消できます。
次に、多くの通信制高校が集まる合同説明会のメリットを紹介していきましょう。
通信制高校の合同説明会に行く大きなメリットは、多くの学校の資料を一度に収集できることでしょう。
ネットの公式サイトなどで一校ずつ資料を請求するのは大変。しかし合同説明会へ行けば基本的に持ち帰り自由のため、比較しやいのがメリットです。また、合同説明会主催側が参加高校の情報を冊子にまとめていることもあるため、各学校を比較して自分に合うタイプの学校を見つけやすくなります。
志望校をまだ選んでいない、各校をどのように比較してよいのかわからないケースなどは、合同説明会が大いに役立ちます。
参加する学校が多い合同説明会では、「どの通信制高校のブースに行けばいいか分からない」「効率よく、いろんな学校の説明を受けて回りたい」という場合もあるでしょう。
そんなときは「コンシェルジュ」と呼ばれる案内係に相談できます。記入したアンケートやコンシェルジュとの対話を通して、「対人関係が難しいけど学習意欲はある」や「大学受験対策を重視している学校へ通学したい」といった要望に合う通信制高校を紹介してくれます。
紹介してくれた高校ブースをメインに回れば、限られた時間内に効率よく情報収集できるでしょう。
在学している中学校の制服で参加することが無難ですが、「私服でも問題ない」としている通信制高校も多いようです。私服で説明会やオープンキャンパスに参加する場合は、派手な服装やアクセサリー類の着用は避けた方が良いでしょう。
説明会・オープンキャンパスとも、親子での参加を歓迎・推奨している高校がほとんど。人生経験の長い親御さんと、実際に通う子供の目線は異なるため、意見をすり合わせるためにも親子で一緒に参加するのがおすすめです。また私立の場合は学費が高額になるケースもあるため、金銭面を援助する側の意見は必要不可欠でしょう。親子で一緒に参加し、お互いの意見を出し合い、納得して決めたほうが、手続きもスムーズに運びます。
目的や特徴から選ぶ!
おすすめの通信制高校
・技能連携校
通信制高校は、学校によって力を入れている分野や強みが異なります。
ここでは、学校に求めるサポート体制や通信制高校に入学する目的別でおすすめの通信制高校を紹介しているので、
自分自身やお子さんの個性、希望の進路に合った通信制高校を選びましょう。