あなたが通信制高校への入学を考えている理由はなんでしょう。選ぶ理由は人それぞれですが、自分に合った通信制高校の選び方は、どんな点に気をつけたらよいのでしょうか。公立か私立かによっても違い、学校ごとに特色があります。項目ごとに選ぶべきポイントを整理していきます。
通信制高校の学費は一体どれくらいかかるのでしょうか。それは「私立」か「公立」によって違います。公立は都道府県、私立は民間が運営する施設です。全日制と同様に、通信制高校も公立に比べ私立の授業料は高めで、公立の学費は3年間で10万円程度に対し、私立は40~100万円程度と金額に開きがあります。
学費の負担を軽減できる、就学支援金制度の対象は世帯年収が910万円未満。公立・私立共に受けられるので、学校を選ぶ際には、学費や支援金制度をよく調べてみることをおすすめします。
通信制高校のスクーリングと呼ばれる面接指導は、年間約20日、月に2回から週に3回程度が一般的。毎日登校型の学校や、年に一回合宿形式で集中スクーリングを行う学校もあります。ただし、単位修得の条件としてスクーリング出席は必須。
オンラインや自宅学習がメインの場合でも、年に数回は登校して直接指導を受ける必要があるので注意が必要。登校頻度は学校によって違うため、スクーリングや通学に無理がないか事前に確認することが、高校選びの大事なポイントと言えるでしょう。
通信制高校は、通学範囲が「広域制」と「狭域制」に分けられます。どちらも重要なのは、通える範囲内で学校を選ぶこと。私立で広域の通信制高校は、全国にある学習センターへの入学が可能です。公立の多くは狭域制で、学校がある都道府県に居住または勤務していることが条件なので学区が制限されます。
あまり人と顔を合わせたくない場合などは、あえて遠くの学校に入学するという選択肢も。まずは、興味のある高校が入学可能かどうか、条件を確認してみましょう。
通信制高校を選ぶ基準のひとつとして、自分に合うサポート体制があるかどうかがあげられます。自宅学習とレポート提出は、基本的に期限がありません。マイペースに進められる反面、自己管理ができなければ卒業自体が困難になってしまう恐れがあります。
計画的に勉強を進める自信がない人や基礎から学習したい人は、通学頻度が多く先生とコミュニケーションがとりやすい学校がよいでしょう。自分の特性や環境に合ったサポートをしてもらえる学校選びをおすすめします。
通信制高校への進学は、お子さんの意見を尊重しながらも家族みんなが満足できる学校選びをしたいものです。そのためには、各通信制高校の特色やカリキュラムなどを知り、慎重に選ぶことが大切です!
こちらでは通信制高校の情報を収集する方法を紹介していきます。
学習スタイルや特徴は各通信制高校によって大きく異なります。オンライン授業が中心の学校もあれば、希望すれば途中で通学コースへの変更な学校もあります。
さらに料理や美容関連、エンタメ系の専門知識を身に付けられるカリキュラムを備えている学校もあるため、幅広い範囲から効率的に情報を集めましょう。
一番手軽な情報収集の手段はネット検索です。
「通信制高校」「エリア(場所や広域、狭域など)」「公立or私立」といったキーワード検索してみてください。
あまりにも多くの学校がヒットした場合は「オンライン学習」や「学びたい専門カリキュラム」などをキーワードに加えて、ターゲットを絞り込んでいくほうが効率的に検索できるでしょう。
SNSやYouTubeでは、通学している生徒の生の声や学校が発信している映像を参考にできます。
学校が発信しているYouTubeであれば、学校施設や雰囲気などを動画で閲覧できるため、画像だけよりイメージしやすくなるのがメリット。SNSではどのようなイベントを実施しているのかなど、比較的新しい情報を手にすることができ、入学後のスクールライフを想像することができます。
口コミ・評判も参考にしたいポイントです。
各通信制高校のホームページに挙げられている生徒・卒業生の声だけでなく、通信制高校の比較まとめサイトなどの口コミ評判も参考にしてみましょう。そこには良い口コミだけでなく、本音の口コミが挙がっていることがあります。
良い口コミも評価が低い口コミも合わせて、総合して判断することが大切です。
多くの通信制高校では入学希望者向けの資料を用意しています。
ある程度ターゲット校が絞れてきたら、資料を請求して目当ての通信制高校の資料を集めましょう。資料には、公式サイト以上の情報を得られる可能性があるだけでなく、複数の学校を比較しやすくなります。
オープンキャンパスや学校説明会は、学校や授業の様子、教師の熱意などを直接知ることのできるチャンスです!
不明点や疑問点を直に尋ねることができるので、その場で不安材料を解消していけます。
オンライン学習が主になる場合であっても、スクーリングで年に数回通学することになるため、直接目で確かめておくほうが安心できるでしょう。
多数ある通信制高校には、学習サポートが整っている学校、人間関係の悩みなど相談できる学校、専門性の高いカリキュラムが整っている学校など各校の特色があります。
通信制高校選びでは、各校の資料を取り寄せ、興味のある高校があれば、積極的にオープンキャンパスや学校見学に足を運んで実際の雰囲気を確認することが大切です。
実際に通うのはお子さんであり、意見や希望を尊重し、アドバイスや話し合いをしながら焦らず納得できるまで選ぶことが、失敗しない通信制高校選びのポイントとなります。楽しいスクールライフが送れるよう、保護者はできるだけ手間と時間をかけ、協力体制を築いていきましょう。
目的や特徴から選ぶ!
おすすめの通信制高校
・技能連携校
通信制高校は、学校によって力を入れている分野や強みが異なります。
ここでは、学校に求めるサポート体制や通信制高校に入学する目的別でおすすめの通信制高校を紹介しているので、
自分自身やお子さんの個性、希望の進路に合った通信制高校を選びましょう。