カリキュラムが多様化している通信制高校には、どのような生徒が多いのか紹介していきます。
通信制高校は、もともと働きながら高校の卒業資格を目指すヒトのために作られたシステム。しかし、近年はそれ以外の理由で通信制高校を選択するケースも増えていて、かつ多様化している傾向があります。その傾向として以下に4つの入学理由があります。
通信制高校に入る生徒の約8割は、全日制高校からの転校や中退しての再入学といわれています。勉強についていけなくなった、人間関係が原因で不登校になったなど理由は様々ですが、早いケースだと高校入学時の4月に通信制高校に再入学することもあるようです。
不登校は、全国の中高校生で約15万人いるともいわれていて、中学卒業後すぐに通信制高校に入学する生徒は、小中学校で不登校だったケースが多く見られます。
小中学校で、いじめなどによる人間関係や勉強についていけなくなったなどの悩みを抱えている人に対して、通信制高校はその受け皿になっていると考えられます。通信制高校なら、小中学校の基礎から勉強をサポートしたり、心に負担がかからないようにしながら自分の居場所を見つけるサポートをしてくれます。
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発達障害によって、学習や人と関わることを苦手としている人に対する教育も行っている通信制高校もあります。「自立をゴールにした、生活に役立つ学習」も合わせて教えてくれるので、全日制高校での学習について行けなかった生徒でも、安心して通うことができます。
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芸能界やスポーツの活動をしながら全日制の高校に通うのは難しいことがあります。10代のアイドルやプロ契約しているスポーツ選手など、その活動を生活の主体として行く中で、高校卒業資格を取るために通信制高校を利用するケースも少なくありません。通信制であれば、自分の活動の時間に合わせて高校生活を送ることができ、卒業資格も取得できます。
通信制高校に通う生徒は、全国で約19万人ほどであり、その平均年齢は19歳です。
現代の複雑な社会背景や、より自分に合った学校を選ぶことが全国的に広がっており、需要が多くなっていて、全国に通信制の高校は約190校あり、10年前に比べると100校も増えています。
通信制高校は、今や特別な学校ではなく、自分らしさを見つけるための高校です。運営も公立と私立とがあり、私立校なら全国各地に学習センターを持っていて、どこでも入学できるところもあるほど。こうした状況から、通信制高校が特別な存在ではなく学習スタイルの異なる高校のひとつになっているといえそうです。
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