「通信制サポート校」と「技能連携校」って一体何が違うの?という方の為に、この2つの違いについて詳しく紹介します。自分が通信制高校と同時入学すべき教育機関はどちらなのか検討してみましょう。
私立の通信高校であれば、通信制高校のホームページにサポート校が出てくるところも多いですが、どちらかに行けば高校を卒業できるということではありません。サポート校だけでは卒業資格はもらうことができません。高校卒業の資格を得るには、きちんと通信制高校に通って、高校で必要な単位を取得する必要があります。
サポート校はあくまでもサポートですので、通信制高校に通う生徒が、学習面や精神面などのサポートを受けながら3年間で通信制高校が卒業できるように支援する機関です。したがって、必要に応じて通信制高校とサポート校の両方を通うことになります。学費は別途必要で、主に生活指導や学習のサポート、コミュニケーションを苦手とする人の対人関係等をサポートしています。
音楽やスポーツなどもあり、高校の必須教科以外の分野を学ぶこともできます。サポートを必要とする人にとっては、サポート校と連携している通信制高校を選ぶ方がいいでしょう。
技能連携校とは、広域通信制高校と連携していて、技能連携校のキャンパスに通い、職業に関する専門的な教科を学びながら、高校卒業に必要な単位を取得し、高校卒業の資格を取ることができる学校です。
そのため、通信制高校と、技能連携校の2つの高校に通うことになりますので、2つの費用がかかります。2つも学校に通うなんて大変だし、お金もかかるのに何のメリットがあるのかと思いますよね。
技能連携校であれば、専門的な分野の勉強をしながら、勉強した最大半分の単位は通信制高校での単位としてカウントすることができます。
通信制では学ぶことができない専門の技術を学んで、将来に生かしたい人にとっては大きなメリットになります。工業や、商業、医療、美容、福祉と幅広い分野の技術は社会に出たときに即戦力になります。
技能連携校は、学校教育法第55条に基づき都道府県教育委員会に指定を受けた指定技能教育施設であり、関東にはいくつかの通信制高校の技能連携校があるのでご紹介します。
技能連携校とサポート校の大きな違いが単位の割り当てと言えます。技能連携校の専門科目が単位になるのに対し、サポート校での学習は単位になりません。技能連携校は「学校教育法」で定められた技能連携制度が適用されるので、専門科目の一部を通信制高校の卒業単位と兼ねることが可能。一方、サポート校は学校教育法に基づいた施設ではなく、名前通り予備校や塾のような存在。授業を受けても、通信制高校の単位として認められません。
登校頻度の自由度は、学校の役割の違いからも、技能連携校に比べてサポート校が高いと言えます。専門技術を習得するために学ぶ技能連携校は、全日制と同じ週5日登校が基本。高校卒業の資格取得を目的とした手段として、通信制高校にも入学するものと捉えるとよいでしょう。一方、サポート校は、一人ひとりのペースに合わせて週1~5日、登校日数を選べるしくみになっている場合が大半。サポート校は、通信制高校を卒業するための塾や予備校の役割を担っています。
技能連携校とサポート校、どちらも専門的なコースで学べる学校ですが、その内容には違いがあります。技能連携校が専門技術を深く学ぶのに対し、サポート校は多彩な分野を広く学ぶことができます。技能連携校の場合、学習指導要領に即した工業基礎・情報処理・自動車工学など、より職業に直結した科目が多いのが特徴。サポート校は民間の教育施設なので、各校が自由にコースの特色を持たせています。楽しく学ぶためには、自分の興味を引くコースがある学校を選ぶのもよいでしょう。
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おすすめの通信制高校
・技能連携校
通信制高校は、学校によって力を入れている分野や強みが異なります。
ここでは、学校に求めるサポート体制や通信制高校に入学する目的別でおすすめの通信制高校を紹介しているので、
自分自身やお子さんの個性、希望の進路に合った通信制高校を選びましょう。