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通信制高校卒業と高卒認定試験の違いとは?

大学や専門学校へ入学するには、2つ方法があります。

1つは、全日制の高校や通信制高校を卒業し、「高卒の資格」を取得する方法。もう1つは「高卒認定試験」で試験に合格して「高卒認定」を取得する方法。よく似ているこの「高卒資格」と「高卒認定」ですが、この2つは全く別のものです。この違いについて詳しく紹介します。

通信制高校を卒業すると得られる「高校卒業資格」

通信制高校は、全日制のように毎日学校に通わなくとも、高校の卒業資格を得ることができます。それには、自己学習と出される課題のレポート、学校に通うスクーリング、それから単位取得試験があります。在籍3年以上かけて、必要な単位を取得し、試験に合格する必要があります。通信制高校なら、高校卒業の資格を取得できるので自分の夢に向かって、大学や専門学校といった進学ができますし、最終学歴が高卒になりますので、就職にしても、最終学歴が中卒よりは仕事の幅が広がるというメリットがあります。

高卒認定試験で合格すると得られる「高卒認定」

一方、高卒認定試験とは、高等学校卒業程度認定試験のことで、平成17年以前は、「大学入学資格検定」といわれていました。これは、何らかの理由で、高校を卒業できなかった人に、試験を行い、高校卒業した場合と同等レベル以上の学力があるかどうかを評価し、それを認定するための試験です。

認定試験に合格をした人は、大学や、短大、専門学校を受験する資格をもらうことができます。合格の証明は進学試験の時だけではなく、就職の時にも活用することができます。最終学歴が中卒であっても、試験に合格すれば進学という夢を追うことができます。ただし、16歳以上でないと受けることができません。

この試験に合格したからといって、高校卒業の資格が取得できるわけではありませんので、大学進学や専門学校に合格しなければ、最終学歴が中卒か高校中退となりますので注意が必要です。

高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)とは?

生徒が抱えるさまざまな理由により、高校を卒業できなかった生徒のために行われる試験です。試験により、学習の成果を評価し、高校卒業生と同じレベルの学力があるかを認定する試験です。

合格すると、高校を卒業した人と同じレベルの学力があると認められ、大学・短大・専門学校の受験資格や就職・資格試験の際に利用できます。

高等学校卒業程度認定試験日程

高等学校卒業程度認定試験は8月と11月の年2回開催されています。8月の試験は、大体4月初旬~5月中旬まで受付期間があり、8月に受験した後、9月初旬に合格発表があります。11月の試験は、7月の初旬~9月の初旬まで受付期間があり、11月に受験した後、12月に合格発表という流れになります。

受験資格

試験を受ける日がある年度の末(例:令和2年だと、令和3年3月31日)までに満16歳になる人に受験資格があります。平成17年度より全日制高校などに在籍していても受験ができるようになりました。

※すでに高校を卒業している方は受験不可

試験科目・合格条件

受験の際には、国語・数学・外国語(英語)の3科目は必ず受ける科目になっています。それ以外の地理歴史や理科などの科目は、生徒が選択して受験できます。

例えば、地理歴史の科目では、「世界史AまたはB」か、「日本史AまたはB」と「地理AまたはB」の2科目を選んで受験します。他の科目も同じように好きな組み合わせで受験することが可能です。せっかく生徒の得意な科目・苦手ではない科目で選んで受験できます。

科目の選び方で2科目ほどかわるので、科目を選ぶ際には慎重に選択してください。また、一度にすべての科目に合格する必要はなく、合格した科目はそのままで、不合格の科目を再度挑戦することができます。

試験の免除について

生徒がこれまで学習してきた成果として、高等学校卒業程度認定試験が免除される場合があります。1つは、高校・中等教育学校・高等専門学校・文部科学大臣が指定した専修学校の高等課程に通っていた方です。もう1つは指定された資格を保有していることです。

英検で言えば1級・2級、数検では1級・準1級・2級といったレベルの資格が対象です。その際には、習得した単位が確認できる書類を用意する必要があります。

学校によっては一定の時間が経過してしまうと、習得した単位が確認できなくなってしまうこともあります。確認できない場合には認定できなくなってしまうので、履修した学校には早めに習得単位の確認をしてみましょう。

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