発達障がいのあるお子さんや個性が豊かなお子さんには、その特徴や個性を十分に理解した上で、しっかりとサポートしてくれる学校が必要になります。ここでは、個性が豊かなお子さんも、学習に無理なく取り組めるようにサポート体制を整えた通信制高校の選び方について紹介します。
また、通信制高校の他にも専門的なスキルを学びながら、高卒資格取得を目指せる「技能連携校」という教育機関もあります。技能連携校は、通信制高校に同時入学し、専門的なスキルを習得できる教育機関です。技能連携校で取得した単位の半分まで、通信制高校卒業に必要な単位に変換できるという点が特徴です。
まずは、発達障がいや中低度知的障がいをもつお子さんへのサポートが手厚く、松戸市と越谷市※にキャンパスを構える興学社高等学院の特徴をチェックしてみましょう。
【技能連携校】
興学社高等学院
WISC-Ⅳ検査でお子さんの特性を把握し、得意を伸ばせる教育を行う
興学社高等学院は、発達障がいも子どもの個性の一つとして捉えており、入学の際に療育手帳の有無は問わないため、発達障がいをお持ちのお子さんでも全日制高校のような生活を送ることができます。希望者に対しては、「WISC-Ⅳ検査」と呼ばれる発達のバランスを知れる検査を実施し、生徒の個性に合わせたサポートを行うため、お子さんに無理をさせることなく、楽しい学校生活を送ることができる環境といえるでしょう。
コミュニケーションに関する苦手を克服できる
興学社高等学院は、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)と呼ばれる、社会に出た時に役立つ、コミュニケーションスキルを学ぶ授業を取り入れているため、対人コミュニケーションが苦手なお子さんも安心できる環境です。一つの方針を強制する教育ではなく、生徒一人ひとりの多様性を認めてくれる学校といえるでしょう。
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総合進学科は、国語や数学、英語といった高校生の必修科目のほか、ハンドベルやフォトのように、特色のある授業を選べる学科です。授業の種類は160種類以上(2023年4月調査時点)あり、興味がある分野を見つけるきっかけにもなるでしょう。中にはオフィスソフトなど、就職した際に、すぐに役立つスキルが身に付く授業も用意されています。
リベラルアーツ科では、お子さんが持つ特有の感覚を社会で活用できるように、コントロールしていく力を身につけます。応用行動分析(ABA)を通して、人間の行動のきっかけを考え、自分が望む結果を得るためには、どう行動することが望ましいのか導けるよう、トレーニングを実施します。
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興学社高等学院に入学してから、私は勉強に力が入りました。また、将来に向けての考え方をしっかりと考えることもできました。 私は、性差別に人一倍敏感なジェンダーレスです。自分自身がスカートをはくこともあります。多様性を認めてくれるこの学校に入学できたことをとても嬉しく思っています。
興学社高等学院は穏やかでとても楽しいところです。 前の学校では「みんなに合わせなきゃ」とか思っていたけど、この学校は良い意味でマイペースでいられる場所です。 「学校=辛い場所」という考えを覆す学校だと私は思います!
興学社高等学院に通えて本当に良かったと親子で思っております。先生方は、とても親身に接してくれ、身体の不調もあり毎日登校はできませんでしたが、遅刻(午後から)登校でも明るく元気に迎えてくれた先生方に感謝しております。
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キャンパスの所在地 | 【新越谷校】埼玉県越谷市南越谷1-15-1 6F 【新松戸校】千葉県松戸市新松戸4-35 |
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アクセス | 【新越谷校】新越谷駅・南越谷駅から徒歩5分 【新松戸校】新松戸駅・幸谷駅から徒歩2分 |
電話番号 | 047-309-8181 |
通信制高校では、自宅学習でもスクーリングでも、個人の学習レベルに合わせた指導をしている学校が多くあります。学習の進め方や理解度についても細やかにサポートしてくれるので、生徒にとっても、学習に対するモチベーションの維持につながります。全日制の高校で、周囲と同じペースで学習することが苦手な生徒にとっても、学習意欲がわきやすい環境です。
発達障がいが原因で孤立したりいじめを受けたりした経験から、心に傷を抱えてしまう生徒も少なからずいます。そうした生徒には、とくに発達障がいへのサポート体制を整えている学校を選ぶことをおすすめします。
心理士の資格やカウンセラーの資格を持った教員が常勤する高校や、心理士やカウンセラーを置く学校もあります。ただ、専門資格を持った教員や心理士が常勤している学校とそうでない学校もあるので、事前によく調べておくことも大切です。
通信制の学校に通っている生徒の中には、集団行動や友達作りが苦手な生徒がいます。コミュニケーションが苦手な場合、修学旅行や文化祭、スクーリングなど学校行事への参加を促し、生徒同士の仲を深めている学校があります。
はじめは緊張して生徒たちの中に入っていくのが難しいかもしれません。緊張している生徒が多いそうです。「楽しい!」と思うまでには日にちがかかることもあるでしょう。少しずつ周りと打ち解けることができれば学校生活の良い思い出になります。生徒の数も全日制に比べると少ないので先生と生徒の距離も近いのも通信制の良いところ。生徒が参加しやすい行事なのか、生徒同士のコミュニケーションをサポートしてくれる学校かどうかを確認しておくといいでしょう。
スクールカウンセラーは生徒の心のケアをする仕事。スクールカウンセラーになれるのは、臨床心理士や精神科医、または児童生徒の臨床心理に関して、大学の学長や教授などの専門的な職業の経験を有している人です。非常勤職員になるのが一般的で、「週2日」など限られた日数だけ出勤しています。複数の学校を掛け持ちしているスクールカウンセラーも多いようです。
発達障がいの人はストレスを抱えこみやすいといわれています。学校にスクールカウンセラーがいれば、いつでも相談に乗ってもらえるので安心です。スクールカウンセラーが常駐している学校も増えています。教職員が臨床心理士や社会福祉士の資格を取得している通信制高校もあるので、学校を選ぶときは確認してください。
ソーシャルワーカーとは、いじめや不登校、貧困など、日常生活上で問題を抱える生徒や家族を支援する人です。社会福祉士や精神保健福祉士や教育と福祉に関して専門的な知識がある人が該当します。ソーシャルワーカーの主な役割は、直接的支援と間接的支援。直接的支援は生徒や家庭への訪問、関係機関と生徒の家庭をつなぐためにサポートすることです。間接的支援では学校での支援対策作りや関係機関との連携や調整をおこないます。
学校に配置するためには、ソーシャルワーカーの役割や配置する理由をすべての教員が理解することが重要です。日常的に会議をおこない問題解決に向けての体制を整えなければ前には進みません。ソーシャルワーカーにすべて任せるのではなく、学校や警察、児童相談所など関係機関が協力し、生徒が抱えている問題に対して解決を目指します。
ソーシャルスキルとは、社会生活においてさまざまな人と近づきすぎず、遠すぎず、お互いが心地よい距離感でいられるようにするために必要なスキルです。学校で困ったことがあったときに、この状況をどのように感じて、どのように行動をすればよいのかを学びます。
学校で集団生活を送っているとさまざまな場面に遭遇します。多くの人は空気を読んで上手く対処していますが、発達障がいの特性ゆえに理解することが難しい人もいます。思ったことをそのまま言葉に出してしまう、感情をコントロールできないなど、話し方や行動で気づかないうちに相手を困らせたり、怒らせてしまったりすることがあるでしょう。なぜなら、相手の気持ちを理解するのが苦手だからです。発達障がいの人もソーシャルスキルを鍛えることで社会生活が送りやすくなります。
SSTに期待できることは、対人関係で困ったことを減らして、社会生活を送りやすくすることです。人の気持ちを察することが苦手な場合、「嫌なことをされたらどう思うのか」「この場面では相手はどんな気持ちだったのだろう」ということを理解するのが困難です。ゲームやロールプレイ、ディスカッションをしながら、相手の気持ちを想像するトレーニングをおこないます。トレーニングを続けていると、相手の気持ちを理解できるようになり、距離感を取れるようになるでしょう。
通信高校の必修科目は、国語、理科、体育、外国語など12科目。各科目で課題レポートを提出し添削指導を受けます。74単位の内、必修科目以外は選択科目の中から選ぶことができます。必修科目とは別に、好きな教科を選んで単位が得られるのが自由選択科目です。自由選択科目は生徒の特性や個性に合わせて選ぶことができ、通信制高校の中には全日制高校にはないマンガ・イラスト、ゲーム・アニメコース、声優・ナレーターコースなどユニークな選択科目もあります。
発達障がいを持つ生徒の顕著な特徴として、記憶力に秀でていたり、一つのことに集中する能力に長けていたり、といった才能を持ち合わせていることがあります。こうした才能を開花させるために、さまざまな専門課程を用意している通信制高校もあります。
障がいを持っているからといって自立できないことは決してありません。専門的な知識や技能を身につけることで、資格取得や将来の仕事につなげられる可能性もおおいにあるのです。専門課程の授業も単位制になるので、興味のある授業を受けることで、無理なく単位を取得できます。
ここでは文部科学省の広域通信制高校一覧(※)に記載されている109校の中から、以下の条件に当てはまる学校を調査。「発達障がいを抱えているお子さんでも通いやすい通信制高校」として、49校をピックアップしました(2024年4月19日時点)。
また専門的な授業が受けられる通信制高校であれば、学習のモチベーションを維持したり、自分の「興味のある分野」を伸ばしたりもできます。高校の必修基礎科目以外にイラスト・料理・美容・ITなどの専門授業が受けられる学校には、「専門科目の授業」という項目に記載しているので、そちらもぜひ通信制高校選びの参考にしてください。
※参考元:文部科学省|参考資料9 広域通信制高等学校の一覧(令和2年4月1日時点)(https://www.mext.go.jp/content/20200624-mxt_koukou02-000008185_12.pdf)
広域通信制コースのある私立高校。教員はカウンセラー資格を全員取得しており、担任制で生徒をサポートしていきます。LCC学力循環向上システムを採用した学力の底上げを重視しており、英語学習に強いのも特徴です。
マンガ・イラスト、eスポーツ、プログラミングなどから選択可能
全国
北海道深川市納内町3丁目2-40
学習センター方式を採用している広域通信制の私立高校。全国各地にキャンパスや学習センターがあり、カウンセラーの資格を持つ教師が在籍しています。生徒主体で学習できる多彩なゼミ授業が用意されているのが特徴です。
※設置されている学科・コースはキャンパスによって異なります。詳細はお近くのキャンパス情報をご確認ください。
IT・PCスキル、芸術、ソーシャルスキルなど様々な分野からゼミを選択可能
全国
北海道札幌市厚別区もみじ台北5丁目12-1
北海道から九州までキャンパス校を持つ広域通信制の私立高校で、ICT端末を活用した授業を行っています。授業は担任制を採用し、学習面と心理面の両方をサポート。進学についても進路専門の教師が生徒の希望に応じた進路計画を一緒に考えてくれます。
ネイル・メイク・美容師などの専門コースや、希望により専門授業を受講できる
北海道・岩手県・宮城県・山形県・福島県・東京都・千葉県・埼玉県・山梨県・神奈川県・茨城県・静岡県・長野県・愛知県・岐阜県・京都府・大阪府・奈良県・和歌山県・兵庫県・三重県・岡山県・鳥取県・島根県・広島県・山口県・愛媛県・香川県・福岡県・大分県・佐賀県・熊本県
【飛鳥未来】奈良県天理市櫟本町1514-3
【きずな】宮城県登米市米山町中津山字筒場埣215
東京新宿区に校舎を持つ単位制の通信制私立高校です。学習の習熟度別にカリキュラムを組んでおり、勉強が苦手な生徒であっても、手厚い支援で高卒資格取得を目指せます。全日制高校と同じような部活や学校行事が用意されているのも特徴です。
-(公式HPに記載なし)
東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・福島県・宮城県・岩手県・秋田県・山形県・山梨県
福島県双葉郡川内村大字下川内字宮坂515番地
広域制の通信制私立高校です。マイペースに学べるような多彩な学習スタイルを用意しています。生徒の悩みをケアするスクールカウンセラーが在籍していたり、保護者とのコミュニケーションを積極的に実施しているのも特徴です。
-(公式HPに記載なし)
茨城県・千葉県・福島県・山形県・新潟県・神奈川県・東京都・埼玉県・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・栃木県・群馬県・山梨県・長野県・岐阜県
茨城県日立市大みか町4-1-3
全日制私立である鹿島学園高等学校の学校法人が運営している通信制高校。希望すれば途中で通信制から全日制への転籍できます。在宅だけでなく通学や家庭教師、全寮制など多彩な学習方式から選択することが可能です。
アニメ・ゲーム、声優、音楽、製菓、ITなどのオプションコースを選択可能
【鹿島】岩手・宮城・福島・東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・群馬・栃木・長野・新潟・愛知 ・静岡・大阪・京都・滋賀・兵庫・奈良・広島・福岡・鹿児島
【鹿島山北・鹿島朝日】全国
【鹿島学園】茨城県鹿嶋市田野辺141-9
【鹿島山北】神奈川県足柄上郡山北町中川921-87
【鹿島朝日】岡山県岡山市北区御津紙工2590
全国各地にキャンパス校を持つ広域通信制高校です。高校卒業を目指す標準コースのほかに、大学進学を目指す特別カリキュラムも用意されています。また、映像分野を学べるコースなど将来を見据えたコースが用意されているのも特徴です。
デジタルグラフィック・美容・ペット・eスポーツなどの専攻がある
全国
【高萩本校】茨城県高萩市赤浜2086-1
【養父本校】兵庫県養父市大谷13番地
広域の通信制私立高校です。主にスマホやタブレット、PCでのICT教育を活用した授業で単位を取得していきます。学校側は生徒の進歩状態を常に確認でき、声掛けや不明点の指導などでバックアップして卒業まで導いてくれます。
eスポーツ・美容・プログラミングなどのオプションコースあり
全国
【ルネサンス高等学校】茨城県久慈郡大子町大字町付1543
【ルネサンス豊田高等学校】愛知県豊田市藤沢町丸竹182
【ルネサンス大阪高等学校】大阪府大阪市北区芝田2-9-20
各校舎への登校、またはICTを活用したオンライン教材で学習を進めていきます。学習方法のガイダンスや学習カウンセリングを行い、生徒ひとり一人に合う学び方や長所を伸ばすような指導を提供。プログラミングやアート、語学などの選択もあります。
2・3年次にITコースなどの専門コースが用意されているほか、パティシエ入門・心理学入門などの自由選択科目を受講可
東京・埼玉・神奈川・千葉・群馬・茨城・栃木など
栃木県塩谷郡塩谷町大宮2475番地1
埼玉県越谷市にある私立の通信制高校で、週5日登校するコースと在宅型の2つのスタイルで単位を取得していきます。大学進学を希望している場合は、2年次からの大学進学クラスへ行けたり、美容専門学校とのダブルスクールも可能。
-(公式HPに記載なし)
埼玉、東京、千葉、茨城、栃木、群馬
埼玉県越谷市新越谷2-18-6
埼玉に校舎を持つ広域通信制の私立高校です。レポート提出で単位取得を目指すため、自由にマイペースに学べます。各検定試験の特別講座、就職に向けた面接講座や就職ガイダンスなどを用意しており、生徒のニーズに合わせた幅広いサポートを実施しています。
-(公式HPに記載なし)
東京都・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県
埼玉県北葛飾郡杉戸町並塚1643
教師は全員カウンセリングの資格を持ち、生徒に寄りそいながらカリキュラムや登校日数など決めていきます。勉強が苦手な生徒には個別学習も実施。サイバー学習国という自分のアバターでバーチャルスクールへ通うという珍しいコースを選択することができます。
-(公式HPに記載なし)
全国
千葉県千葉市中央区本千葉町10-23
早稲田予備校が経営する学校法人が運営している通信制高校です。専任教員による少人数制授業を行い、中学生からの勉強の遅れを取り戻すなどの習熟度の高い授業を提供。学校心理士が常駐して心理的サポートも行っています。
-(公式HPに記載なし)
全国
千葉県香取郡多古町飯笹向台252-2
自分のペースやライフスタイルに合わせて登校日数と学習スタイルが選べる単位制私立高校。基礎の底上げや大学進学、パソコン専攻などコースのほかに、音楽、ファッション、eスポーツなど多彩な選択が用意されています。
保育、音楽、声優・アニメ、ファッション、ダンス、プログラミングなどのオリジナルコースがある
千葉県・茨城県・埼玉県・東京都・神奈川県・長野県・岐阜県・愛知県・群馬県・山梨県・静岡県・新潟県・石川県・京都府・奈良県・北海道
千葉県野田市野田405-1
千葉の御宿に本校があるほか、首都圏に学習センターを数カ所構える通信制高校です。スクーリングは、御宿の自然の中で実体験を中心にした合宿タイプの集中学習を実施。学習センターと連携を取りながら高校卒業のサポートを実施しています。全日制への編入も可能。
-(公式HPに記載なし)
全国
千葉県夷隅郡御宿町久保1528
創立100年を超える歴史ある私立高等学校。全日制と通信制を併設しています。規定のスクーリングの他にも基礎学力の補充やレポート学習の指導などの授業を受けられるコースもあります。進路指導や三者面談も行い、生徒間と保護者間のコミュニケーションを大切にしています。
-(公式HPに記載なし)
茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県
千葉県匝瑳市八日市場ロ390
私立の広域通信制高校で、全国で14校ある東海大学付属高校のひとつです。オリジナル制作の「高校通信教育講座」を受講して学習を進行します。英語教育が充実しているのが特徴です。東海大学付属推薦入学などがあるのがポイントです。
-(公式HPに記載なし)
全国
東京都渋谷区富ヶ谷2-10-7
学校法人NHK学園が運営している私立の広域通信制高等学校です。担任制を採用しているほか、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、進路相談室の教員が学習指導や進級、精神面でのサポートをしてくれます。
-(公式HPに記載なし)
全国
東京都国立市富士見台2-36-2
世田谷に校舎を構える私立の高校です。定時制課程の男子普通科と共学の通信制課程を設置しています。通信制は数日登校タイプとeラーニングでの在宅タイプに分かれ、大学進学を目指すコースや基礎学力の底上げを目指すコース、職業技術学習などニーズに合わせてカスタマイズできます。
オリジナル講座として鉄道、演劇・声優レッスン、3DCG、カフェ(調理)などが受講できる
全国
東京都世田谷区成城1-11-1
全日制課程の中・高一貫校に、通信制課程が平成4年に開設されました。在宅学習が中心のスタンダードコースに加えて、在宅+教師からの直接指導が受けられるオリジナル コースがあります。手話講座やアロマテラピー講座、福祉体験、心理学講座などのユニークなチャレンジプログラムも受講できます。
-(公式HPに記載なし)
東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・茨城県
東京都荒川区東尾久6-41-12
東京都墨田区に校舎があり、東京・埼玉・千葉・茨城・神奈川からの生徒を受け入れている通信制高校。普通クラスから難関校を目指す特進クラスまであり、生徒の実力と目標に向かえるコースを提供しています。いつでも相談に応じられる相談室も用意しています。
-(公式HPに記載なし)
東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・茨城県
東京都墨田区太平2-9-6
東京都目黒区にある全日制と通信制を併設している私立校。通信制過程もクラス担任制を採用して生徒の学習進歩状態を常に把握してサポートに応じています。大学や専門学校などの説明会や進路指導も手厚く、将来を見据えた学習を提供しています。
-(公式HPに記載なし)
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・群馬県・茨城県・栃木県・山梨県
東京都目黒区目黒1-6-15
自然が豊かな八王子市にある全日制・通信制課程を併設しているカトリック・ミッション系の私立校。通信制は週に3日~5日登校するコースと在宅コースに分かれます。連携と協力を理念とし、ひとり一人の生徒をサポートしていきます。
-(公式HPに記載なし)
-(公式HPに記載なし)
東京都八王子市下恩方町2727
普通科の他に、航空科とメタバース工学科(ITテクノロジー)という珍しい専門課程を通信制で学習できる高校です。週1日の登校コースかオンラインでの授業を選べます。英検や数学検定、航空検定といった資格の取得講座を設け、将来へのステップアップを図れるのが特徴。
学科として「航空科」「メタバース工学科」などの専門課程を用意
全国
山梨県甲斐市宇津谷445
全国から入学できる広域通信制の私立校。映画の撮影にも使われるという長野県上田市の木造校舎へ通学するコースのほか、全国の学習センターを利用するコース、在宅コースがあります。発達障がいの方や小中学校からの学習など基礎的学習の底上げが充実しています。
「美術・イラスト」「動物・ペット」のコースがあるほか、東京校では「総合エンターテインメントコース」も実施
全国
長野県上田市手塚1065
プログラミングの学習を必修にしている通信制高校です。コードを活用したクリエーターに興味ある人におすすめ!ITエンジニアによる特別講義や、IT企業との共同プロジェクトなど実社会につながる機会を持っているのが特徴です。
学校の特色として「プログラミング」に特化
教育区域に現在居住または居住可能な方
長野県上田市中央1-2-21
全日制(郁文館高校)も抱える学校法人郁文館夢学園が運営する通信制高校で、コースは毎月変更可能なハイブリッド型を導入しているのが特徴。さまざまな業種の現役社会人から学ぶキャリアライブや大学訪問、企業訪問なども開催。卒業からさらに先を見据えた進路指導を提供しています。
起業・ビジネスコース、グローバルコースなど専門課程がある
長野県・東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県・大阪府・京都府・兵庫県・奈良県
長野県東御市新張1931
全日制も併設している広域通信制高校。サポート校を利用しない「本科生コース」と週1~5日サポート校へ通学する「サポート校コース」があります。中京学院大学や系列の進学が優遇されるなどの特徴があります。
-(公式HPに記載なし)
全国
岐阜県瑞浪市土岐町7074-1
登校型のオルタナティブスクールコースの週5日を選んだ場合、声優・デザイン・プログラミング・大学進学・総合講座の中から好きな授業を選択できます。また、代々木高等学校と提携している企業などで働く代わりにその会社が学費を立て替えてくれる奨学金コースもあるのも特徴。
-(公式HPに記載なし)
全国
三重県志摩市磯部町山原785
ネット環境があれば、いつでもどこでもiPadで学べる通信制高校。語学塾で有名なECC教育機関が運営しているだけあって、英語はもちろん韓国語などの語学に強いのが特徴。通学スタイルのコースでは、コンピューター系や美容系なども用意されています。
それぞれのコースにおいて「ゲーム・CG」「メイク・ネイル」などが学べる
全国
滋賀県高島市今津町椋川512-1
京都市上京区にある私立の通信制高等学校。オンラインを活用したビデオ授業とライブ授業で単位を取得していくネット高校のパイオニアとして知られています。生徒とのコミュニケーションを大切にしており、個別懇談会などで向き合ってくれます。
専門コースを設置しており、好きな内容に合わせて選択可能
京都府・滋賀県(2025年度より大阪府・奈良県・兵庫県・福井県からの募集を停止)
京都府京都市上京区元真如堂町358
京都芸術大学を母体に開校された単位制通信制高校です。創造性を生み出すアート教育を日々の教科学習に取り入れているのが大きな特徴。週3日~5日の登校スタイルで、コミュニケーション力・協働力・発想力の習得を目指しています。
-(公式HPに記載なし)
京都府・滋賀県・大阪府・兵庫県・奈良県
京都府京都市左京区北白川上終町24
大阪府茨木市にある広域通信制の私立高校。中学校からの復習(新卒コース)や大学進学を目指すコースなど、生徒のニーズに合うコースを選択できます。オンラインコースは、e-ラーニングやメディア視聴で単位取得を目指します。
「商業」「工業」「福祉」「美容」「アート」など多彩なカリキュラム
埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・静岡県・愛知県・岐阜県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・広島県・山口県
大阪府茨木市宿久庄7-20-1
大阪の堺市にある私立の通信制高校。神奈川や東京、兵庫などにもキャンパスや分室があります。登校クラスや自学自習クラス、発達障がいなどが理由でサポートが必要な生徒のためにゆっくり学べる「5年制」クラスなど、自分のペースで学べる多彩なコースを用意しています。
-(公式HPに記載なし)
大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・和歌山県・三重県・滋賀県・東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・静岡県
大阪府堺市西区鳳中町8-3-25
生徒ひとり一人の個性と多様性を大切にしている通信制高校。YMCAの世界的ネットワークを活かした国際交流の他にもボランティア活動やウエルネス、エコロジー、情報処理といった体験型の学習をすることができます。
総合学科として福祉・情報処理・多文化共生など様々な科目を展開
大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県・三重県・愛知県・岐阜県・千葉県・東京都・茨城県・埼玉県・神奈川県
大阪府大阪市天王寺区生玉寺町1-3
瀬戸内海を望む相生市に校舎のある私立の通信制高校。近畿地方を中心に関東や中越にも学習センターがあり各場所のラーニング・アシスタントが学習指導や相談にのってくれます。将来に役立つ検定試験(英検・漢字検定・日本語検定・マイクロソフトオフィススペシャリストなど)のサポートも実施しています。
自分の興味・関心に合わせて選べる専門コースを用意
全国
兵庫県相生市野瀬700番地
島根県益田市にある全日制と通信制課程が併設している私立高校。ひとり一人に対応したカリキュラムを組んで少人数制で対応。サポート校への登校日や時間も相談しながら決めていきます。教育や心理系、福祉関連の資格を有した職員が在籍して、必要ならば外部専門機関との連携もとってサポートしてくれます。
-(公式HPに記載なし)
北海道・新潟・神奈川・東京・埼玉・千葉・和歌山・大阪・兵庫・京都・滋賀・三重・奈良・石川・福井・島根・鳥取・山口・広島・岡山・香川・福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄など全国36都府県
島根県益田市三宅町7-37
大学や専門学校、高等専修学校など多くの教育機関を運営する滋慶学園グループが開設した通信制高校。グループのネットワークを活かしたさまざまな分野への進学を目指すコースのほかに、スポーツ専科も盛んです。
通学コースでは「医療・福祉」「ロボット・プログラミング」「スポーツ」「音楽・ダンス・俳優・声優」などの専攻を展開
全国
岡山県美作市古町1665
東林館高等学校では、学習や進級の目安をつけやすいという理由から学年制を採用。計画的に3年間で高校を卒業できるよう、公認心理師や臨床心理士、精神保健福祉士、実践心理学カウンセラーなどの資格を持つ教員陣がフルサポートしてくれます。
-(公式HPに記載なし)
広島県・岡山県・愛媛県・徳島県・京都府
広島県福山市光南町1丁目1番35号
在宅学習を中心にしたコースのほかに、週5日間登校(総合教養コース)するタイプもある単位制の通信制高校。総合教養コースには、スポーツ・芸術、大学進学、アニマル関連など将来目指す専科に分かれ多様性に対応できる科目を学べます。
総合教養コース(専門クラス)にて「アニマル専攻」を選択可能、また「硬式野球」「サッカー」「イラスト・まんが」「書道」「軽音楽」「eスポーツ」などの部活動での活動を前提としたコースを展開
全国
広島県広島市中区小町8-32
在宅で高卒を目指せる単位制の広域高校。通学0スタイルにはネットで授業を受けられるタイプもあります。登校スタイルでは、スポーツ関連や大学進学、ビジネス、芸能パフォーマンス、コンピューター情報処理などの専科を学ぶこともできます。
マンガ・イラスト専攻、声優専攻、音楽専攻、保育専攻などが選択可能(キャンパスによって異なります)
全国
愛媛県今治市大三島町口総4010
スマホやタブレットなどのデバイスを活用してネット学習中心に進めていくスタイルの通信制高校。生徒自身の関心や興味のあるテーマを中心に課題を決めて、教科の担任や相談員がサポートする生徒主体の授業方法を採用しています。
バレエコースを展開しているほか、特別支援教育コースとして支援が必要な生徒向けのカリキュラムを実施
全国
福岡県田川郡川崎町安眞木1373
長崎県内に3つの専門学校を持つ学校法人 第二岩永学園が運営しているため、それらの専門学校と連携した専門科目を採ることが可能です。在宅コースについては、夏と冬に集中スクリーニング(合宿性)で単位を取得していきます。
メイク・ネイル・ボディケア・パソコン・エンタテイメントなどの選択授業あり
全国
長崎県長崎市愛宕3丁目19-23
東京近郊と九州エリアにサポート校と持つ広域制通信制高校。福岡教育大学と共同研究で開発されたオリジナルのプログラムで、生徒の個性と能力を伸ばせるようなサポートしていきます。ソーシャルスキルも学べます。
留学向けカリキュラムや、音楽講座などを実施
全国
熊本県上益城郡山都町目丸2472
ICTを活用したオンラインコースか登校コースかを選べます。Adobe・プログラミング・英会話・簿記・エクササイズといった多彩なカリキュラムを選択し、リアルタイムでプロの講師陣からネットで学べるのが大きな特徴です。
オプションコースとして芸能・スポーツ専門のコースがある
全国
熊本県天草市御所浦町牧島1065-3
熊本県の国立公園内、阿蘇村に本校のある広域制の通信制高校。スクーリングは前期と後期に2回に分けて合宿タイプで実施されます。生徒や保護者は本校や学習センターに在籍しているカウンセラーに不安な事柄を相談することができます。
-(公式HPに記載なし)
全国
熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陰字小野5-300
沖縄県の本部に本校を置く広域通信制高校。担任は学習相談をいつでも受けられるよう携帯電話を所持して生徒をサポート。副担任も付くほかに進路指導や生活指導の先生もいます。スクリーニングは年に1度1週間の合宿タイプで沖縄で実施されます。
資格取得・専門コースにて「美容師・理容師」「農業体験・研修」「パソコン技能取得」「建築業技術訓練」など専門分野のスキルを身に付ける
全国
沖縄県国頭郡本部町備瀬1249
ライフスタイルと目的別にコースを選べる広域通信制高校。高校卒業後に進みたい分野が決まっている生徒は、100職種に対応した専門教育を学べるのが特徴。学校側や企業協力による動画発信などもあり、ユニークなカリキュラムが盛りだくさんです。
美容、声優、ゲーム、デザイン、IT、音楽など多彩な専門授業から選択可能
全国
【ヒューマンキャンパス】沖縄県名護市三原263
【ヒューマンキャンパスのぞみ】千葉県茂原市緑ヶ丘1-53
N高等学校は沖縄のうるま市に、S高等学校は茨城県つくば市に本校を設置している広域通信制高校。どちらもネットとICTツールを最大限に活用した学習で高校卒業を目指します。希望すればVRによる学習を選択することも可能。
「通学プログラミングコース」として専門コースを用意しているほか、プログラミング・Webデザイン・クリエイティブなどの講座を任意で受講できる
全国
【N高等学校】沖縄県うるま市与那城伊計224
【S高等学校】茨城県つくば市作谷578番地2
発達障がいを持っている生徒でも、障がいのある部分に周囲が手を差し伸べれば、問題なく日常生活を送ることができます。それは学習の場でも言えることです。それぞれの生徒の状態に合わせたサポートを行うことで、高校へ進学することも、就職することも可能です。
発達障がいとひと口にいっても、自閉症や学習障がい、運動障がい、コミュニケーション障がいなど、その種類は様々です。その特徴の出かたも人によって異なるので、本人ばかりか家族や周りの人が気づかないことも多くあります。
「他の子ができることを、自分の子はできない」「小学校の高学年になっても、よその子と比べてなんとなく落ち着きがない」など、その兆候は掴んでいても「親として受け入れたくない」という気持ちからそのままにしてしまうこともあります。ですが、そうした状況を放置していては事態は悪化するばかりです。コンプレックスを抱えたり、いじめを受けるなどして、不登校やうつといった二次障がいに発展してしまうこともあるのです。
発達障がいのある生徒やその疑いのある生徒には、その特徴や個性を十分に理解した上で、しっかりとサポートしてくれる学校が必要になります。たとえば「アスペルガー症候群」は、相手に対する想像力に障がいがあって、対人関係がうまくいきづらい障がいだと言われています。
「自閉症」も、コミュニケーションがうまくとれなかったり、行動や興味に偏りが出てしまったりする障がいとされています。
通信制高校では、発達障がいを持つ、またはその疑いがある生徒に向けて、学習環境やサポート体制を整えているケースがあります。
発達障がいの子どもの学びたい気持ちや意欲を尊重しつつ、学習環境や学校に対しての不安・悩みを改善するためには、生徒の特性に理解ある学校選びが重要です。そういった場合には、通信制高校への進学や編入を検討してみてはいかがでしょうか。
以下では、発達障がいの人が通信制学校に通うメリットを紹介していきます。
一般的な全日制高校の入学試験は、筆記試験に重点が置かれています。しかし通信制高校の場合、面接・作文・書類審査が主な試験内容となるため、比較的入学しやすいのがメリット。
また、入学後は「3年以上」で「74単位を修得する」ことが卒業条件です。通信制高校の単位取得は、課題レポートの提出と教師による添削指導、一定時間のスクーリングへの参加が中心となるため、それらの条件をクリアできれば無理なく卒業できます。
多くの通信制高校には、学期中の編入や転入を受け入れる制度があります。全日制の高校へ一度入学したものの、学校の方針や環境に慣れない・学習についていけない、といった場合でも通いやすいのが特徴です。
通信制高校は、毎日通学する必要はありません。通信制高校では授業形式ではなく、レポート・課題の提出で単位を取得します。自宅や図書館など、自分に合った環境下で学べるのがメリットです。また、最近ではタブレットなどの端末を利用し、オンラインで学習できる学校も増えています。
学期ごとにスクーリング(登校やイベント参加など)はありますが、スクリーニングの合計日数は年10日ほど。他人と関わるのが苦手な方や、じっと座っていることが難しい方であっても、高校生活のほとんどを自分で選んだ環境下で過ごせます。
通信制高校では、わからない箇所は何度でも自分のペースで学習できます。学校によって異なりますが、メールやオンライン、学校へ直接行くなどして個別指導も受けられます。また、不登校が長くて高校の学習カリキュラムについていけないような生徒には、高校以前の基本から教えてくれる学校もあるため、学習ペースについての心配が少ない点がメリットです。
また、アニメ・ゲーム・料理・美容・コンピュータなどの科目を設けている通信制高校もあります。高校卒業を目指しながら興味のある専門的な分野を学べ、自分の将来の夢につながるような時間を過ごせるのが、一般的な全日制高校と異なる点です。
通信制高校にはさまざまなサポート体制があります。生徒の中には発達障がいや不登校などの悩みを抱えているケースが多いため、心理カウンセラーやソーシャルワーカーを常駐させていたり、医療機関との連携を取っていたりなど、安心しやすい設備・環境が整えられている点が魅力です。
発達障がいを持つ生徒の中には勉強についていけない・集中できない・対人関係を築くのが難しいといった理由や悩みから、不登校になってしまう方もいます。
発達障がいが原因で不登校になった場合、中学校や高校側に発達障がいに関する理解とサポートがなければ、問題を解決することは難しいでしょう。また子どもの立場から考えても、勉強についていけず、学校からの支援が得られない環境下での学習・通学はストレスを感じる原因になります。
令和3年に実施された文部科学省の調査内容を基に、中学生の不登校のきっかけとなった上位3つの理由を上げると次のようになります。
また、不登校中の生徒の気持ちについての調査内容を見てみると、“気持ちが楽になった”という安心感とともに、勉強の遅れや進路・進学について不安の声が挙がる結果に。
下記の割合は、それぞれの項目の「あてはまる」と「少しあてはまる」を加算した合計値となっています。
上記の結果から、生徒自身も「不登校になっている」という状態に対して不安やストレスを抱えているケースが多いことが窺えます。
これらの不安や悩み・ストレスを改善・解消するためには、まずそれぞれに寄り添った対応ができ、サポート体制が整っている学校を選ぶことが大切です。
発達障がいの原因は脳機能の障がいであることは分かっています。しかし、なぜ起こってしまうのかははっきりと解明されていません。主に、広汎性発達障がい・学習障がい(LD)・注意欠陥多動性障がいの3種類に分類され、自閉症やアスペルガー症候群は広汎性発達障がいに含まれます。人によって現れ方は異なりますが、それぞれ以下のような特徴があります。
アスペルガー症候群や自閉症などを含む発達障がいの種類です。行動にパターン化が見られることや、対人関係、コミュニケーション、社会性の面での障がいがあります。記憶力が優れている場合もあります。
知的な発達には支障がないため、周囲の人はなかなか気づきにくい発達障がいです。聞く、読む、書く、計算するといった能力のうちのいくつかに困難があり、学校で周囲の生徒と同じように学ぶことが難しいことも多くあります。
じっとしていることができない、集中力が続かない、考える前に実行してしまうなどの特徴があります。小学校高学年になっても落ち着きが見られない場合は、AD/HDの可能性も考えられます。
障がいかどうか確定ができない場合、診断結果を「グレーゾーン」として括られることもあります。これは発達障がいの診断基準を満たしていない状態です。診断基準に明確な定義はありませんが、基準を満たしていなくても発達障がいの特徴をいくつか持っていて、生活を送る上で困難がある場合にグレーゾーンとされることが多いようです。小さい頃にグレーゾーンと言われていた子が年齢を重ね、再度受診して診断がつくこともあり、全く気づかれないことも多くあります。
発達障がいの症状や現れ方は個人によっても様々で、体調や環境によっても左右されます。ある場所では症状が強く、別の場所では比較的に症状が弱くなるといったこともあります。周囲に気づいてももらえない期間が長く続いてしまうと、症状が強くなり、発達障がいの診断域に入ってしまうことも…。こうした子供の近くに、発達障がいに対する理解や知識を持った大人がいればよいのですが、現実はそうとも限りません。
「周囲と同じように行動できない生徒は、特別支援学級や特別支援学校へ入れなければ」と考えてしまいがちな大人は多く、親に限らず学校の先生であってもそうした知識しか持ち合わせていないこともあるようです。こうして、本人が納得できないままレベルの合わない教育を受け続けたり、適切な対応が受けられないことで、不登校やうつなど、二次障がいを引き起こしてしまう場合も多いのです。
このような二次障がいを予防することは、発達障がいの症状の悪化や長期化を防ぐことにもつながります。いちはやく気づくことができれば、社会にうまく適応できる可能性もおおいに高くなります。
発達障がいを持つ子供やグレーゾーンの子供が成長して社会に適応し、自立した生活を送れるようになるか否かは、周囲の大人の理解や関心の持ち方によって変わってきます。また、教育を受ける環境を誤ればその個性や特技を見いだせず、成長の芽を摘み取ってしまうことにもなりかねません。そんな事態を防ぐためにも、発達障がいへのサポート体制を整えた学校選びが大切になってきます。
以下のページでは、発達障がいを持つ生徒の進路決定に役立つ情報を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
発達障がいにはいくつかの種類があります。注意欠陥・多動性障がい(ADHD)、学習障がい(LD)、広汎性発達障がい、知的障がいなどで、いずれも脳の機能障がいにあたるものです。発達障がいにはいくつかの行動パターンがあるなど、特徴もあります。そうした特徴から判断できればよいですが、実際には発達障がいとはわかりにくいこともあるため、見過ごされてしまうことも少なくありません。こうした状態を、発達障がいのグレーゾーンと括って語られることもあります。
発達障がい・グレーゾーンの特性を抱えるお子さんは、社会性や人間関係を構築するのが苦手であったり、抱える特性によって学習が遅れてしまうことがあり、周りに理解を得られないことによる孤立や学習モチベーションの低下などから不登校になってしまうことがあります。こちらでは、発達障がいの特長とその特長によって学校で起こりやすいトラブル、不登校になった場合の対応方法などについて具体的に紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
発達障がいと不登校には関連性があります。福島大学総合教育研究センター教育相談部門の調査(発達障がいが疑われる不登校児童生徒の実態―福島県における調査から)によると、不登校になった子供の中に、10%前後の割合で発達障がいを持った子供もいることが明らかとなっています※。発達障がいがあることで、周囲の人や環境になじめなかったり、コミュニケーションをうまく図ることができずに相手との関係をうまく築けない、といったことが原因のようです。
特別支援学級は、障がいを持っているなど、教育を受ける上で特別な支援を必要とする児童や生徒のために、小中学校に設置されている学級です。小中学校の指導の内容に沿って教育するため、中学卒業の資格は得られますが、その後、きちんとした進学先を選ばなければ高校卒業資格は得られず、将来の生活も左右されてしまいます。高卒資格を取得するなら普通高校に進学することが近道ですが、発達障がいを持つ生徒の場合は、入学や通学が難しいのも現状です。
発達障がいのある生徒の進学先として、特別支援学校の高等部を勧められてしまうことも多くありますが、ここを卒業しても残念ながら、高卒資格は得られません。高卒資格が得られなければ就職先の選択範囲も狭められてしまいます。本人には人並に働ける能力が備わっているのに、資格がないために十分な収入を得られる仕事に就けず、親元からいつまでも自立できない、ということにもなりかねません。
そうしたことを防ぐためにも、高校卒業資格を取得することは大切なのです。でも、特別支援学校に一度入ってしまったら、その先の将来は決まってしまうのでは?と思う方は、ぜひこちらのページも参考にしてみてください。
軽度の知的障がいを持つお子さんの進学先に悩む方は多いかと思います。高校の場合であれば、全日制や通信制高校、他にも特別支援学校高等部などの選択肢もあります。これらは、まずお子さんの特性をよく確認し、本人の希望はどういった方向に向いているのか、学校の受け入れ環境は整っているのか、など総合的に検討する必要があります。こちらでは、軽度の知的障がいを持つお子さんの進学先として、いくつかの選択肢と選ぶポイント、注意点などを紹介しています。
軽度の知的障がいの特性を抱えるお子さんが高校進学を希望している場合、特性に合う環境が整っている通信制高校であれば通える可能性もあります。例えば、小学校や中学校の学習の学び直し制度があったり、学習でわからない点を丁寧に教えてくれるようなサポート、特性を理解してくれる教師やカウンセラーが在籍しているなどです。こちらでは、通信制高校の概要や軽度の知的障がいのお子さんが通信制高校を選ぶポイントなどをまとめています。
境界知能とは、知的障がいという位置づけではないものの、平均知能指数値には満たない、グレーゾーンの領域にいる方を指します。境界知能という言葉も正式名称ではなく“通称”です。知的障がいという枠には入っていないものの、言語や数字、記憶することが少し苦手なため、本人が頑張っていても周囲からは誤解されやすい傾向にあります。このような傾向が見られるようであれば、専門医の診断を受けましょう。適切に接することがお子さんの長所を伸ばすこともできます。高校などの進学先も、お子さんの特性・適性を理解したうえでいっしょに選んでください。
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おすすめの通信制高校
・技能連携校
通信制高校は、学校によって力を入れている分野や強みが異なります。
ここでは、学校に求めるサポート体制や通信制高校に入学する目的別でおすすめの通信制高校を紹介しているので、
自分自身やお子さんの個性、希望の進路に合った通信制高校を選びましょう。