「有名な大学に進学したいけど、通信制高校からだから難しい…」とお考えの学生や保護者の皆さんは多いかもしれません。でも実は、通信制高校からでも、いわゆる難関大学と言われている有名な大学への進学は可能です。そしてそういった事例は多くあります。
もちろん全日制の学生と同じく、たくさん勉強しなければいけないのは間違いありませんが、通信制高校のメリットを活かした難関大学突破のためのカリキュラムを組んでいる通信制高校も多くあります。通信制高校の選び方次第では、充分難関大学を目指すことができます。
大学進学、それも難関大学進学を目指しているのであれば、進学コースが設けられている通信制高校を選ばなければなりません。そして進学コースがあればどこでもいいわけでもなく、通信制高校の進学コースの中には、AO入試や推薦入試枠対策の講座をメインに組んでいる学校もあるので注意が必要です。
難関大学も目指せるコースを用意している通信制高校の中には、予備校と連携していたり、夏季・冬季講習を実施していたり、一人ひとりの学力に合わせてハイレベルな受験対策を実施しているところもあります。難関大学の入試を突破するには、応用的な学力が重要になってくるので、大学入試に向けたノウハウを既に持っている学校を選びましょう。
各校これまでの進路実績を公表しているので、自分が目指しているランクの大学に、過去にどれくらい進学した生徒がいるかどうか確認するのもおすすめです。
難関大学を目指す場合、通信制高校には全日制の高校にないメリットもあります。
1つ目は勉強時間の充実です。ほとんどの通信制高校は「単位制」を採用しています。これはレポートの提出やテスト、スクーリングの3つで必要な単位を取得すれば、高卒資格を取得できる仕組みです。
全日制の高校生の場合、自分の受験に関係のない科目であっても、授業に出なければなりません。そのため、全日制の高校に通う受験生たちが授業を受けている間、通信制高校の生徒たちはその時間を受験勉強にあてることができるのです。実際、通信制高校の中には、スクーリングのカリキュラム自体を受験勉強に合わせているところもあります。
2つ目は、先生との連携です。全日制の進学校の場合、クラスのほとんどは受験志望で、どうしても進路指導担当一人当たりの生徒数は多くなります。その点通信制高校の場合、進学を希望する生徒が多くないので、その分進路担当の先生たちも綿密に受験計画をサポートしてくれます。
では、実際に通信制高校から難関大学に進学するために何が必要なのでしょうか。
通信制高校から難関大学に進学するためにまず重要なのが「進学率の高い通信制高校選び」です。通信制高校の中には、大学進学を目標にしている学生向けの“進学コース”を設置しているところがあります。各学校の体験授業やこれまでの進学実績を確認しながら、難関大学へ進学するのに必要な学力が身につけられるようなサポートが充実した通信制高校を選びましょう。
次に重要になるのが「学習環境の充実」です。通信制高校のメリットでもあり、デメリットにもなるのが、“自立性”が求められるところです。基本的に学校に毎日通わなくても問題なく、受験勉強も自宅で行う時間が全日制の学生より長くなります。そうすると、どうしてもモチベーションを保つのが難しくなります。通信制高校には自習室を用意したり、予備校と提携していたりするところもありますが、もしそうしたサービスが無いのであれば、自分でサポート校や予備校を探して、勉強に集中できてモチベーションを保ちやすい学習環境を作りましょう。
最近では予備校と提携し、別途予備校に通わなくても学校の中で勉強を受けられる通信制高校もあります。どうしても学校の授業だけでは、難関大学を目指すのは難しい部分があるのも現実なので、こういった学校も候補に入れてみると良いでしょう。
⇒予備校と提携した、
大学進学におすすめの
通信制高校を紹介しています
引用元:トライ式高等学院(http://www.try-gakuin.com/)
「家庭教師のトライ」で培ってきた、マンツーマンの指導ノウハウを活かした教育方針で、一人ひとりに合った教育カリキュラムを構築する「トライ式高等学院」。難関大学進学者多数の通信制高校です。
2017年の進学実績では、東京大学をはじめ、京都大学、早稲田大学、慶應大学、上智大学、東京理科大学など、公立・私立合わせて日本難関大学へ324名が合格しています。
難関大学への進学を目指す「特進科」では、通信制高校ならではの、最低限の学習内容で高卒資格を取得と難関大学合格へ向けたプロの講師による指導を組み合わせた学習カリキュラムが組まれています。
それぞれの学生の学力を緻密に分析して、志望校に合わせたオーダーメイドプログラムを策定し、個別指導を通して二人三脚で難関大学合格を目指します。特進科専用のキャンパスも設置され、自習ブースや自習スペースも用意されているので、集中できる学習環境も整っています。
引用元:さくら国際高等学校(http://tokyo.sakura-kokusai.ed.jp/)
“信州の鎌倉”とも呼ばれる長野県上田市に校舎を持つ「さくら国際高等学校」。自宅学習を中心とした集中スクーリング型コースを設置していて、1年生の場合、年間12日間の登校日意外は、自宅での学習で学力をコツコツ向上させていきます。
平成18年度から25年度にかけて、東京大学、京都大学、筑波大学、早稲田大学など、難関大学へも合格者を輩出しています。
本校は長野県にありますが、集中スクーリング型コースは日本全国から入学可能です。日本各地にあるキャンパスや学習センターに通って、学習のサポートを受けることができます。受験勉強だけでなく、スクーリングではカリキュラムに体験学習などを取り入れて、楽しめる学校づくりを目指しています。
引用元:興学社高等学院(http://highschool.kohgakusha.com/)
学校になかなか行けなかった子も楽しめる場所づくりを目指す「興学社高等学院」。自分のペースに合わせて、難関大学受験へ向けて勉強をどんどん進められる「特進科」コースが設置されています。
平成20年度から28年度にかけて、早稲田大学、明治大学、千葉経済大学、日本大学など、難関大学も含め多くの学生が大学進学に成功しています。
興学社高等学院は東進衛星予備校と提携していて、午前中は興学社高等学院の校舎で学習を行い、午後から東進衛星予備校に行き、大学受験に向けたプロの講師による映像授業を受けます。午前中の学習時間は、学年に関係なくレベル別に行われるので、効率的に受験勉強を進めていくことができます。東進衛星予備校の高速基礎マスターを含む4講座までは、興学社高等学院の授業料に含まれているので、経済的にも負担が軽く、予備校に通いながら応用力に磨きをかけられます。
引用元:一ツ葉高等学校(http://www.hitotsuba.ed.jp/)
アメリカ大学進学コースや、ニューヨークダンス留学コースなど、ライフスタイルに合わせたユニークなコースが揃う「一ツ葉高等学校」。第一志望校への合格をサポートする「大学進学コース」は、約40年に渡り進学支援で培ってきたノウハウを活かした一人ひとりに合った教育プログラムが特徴です。
2017年まで2年連続で東京大学に、5年連続で早稲田大学に合格者を出しています。ほかにも京都大学や慶應大学、東京理科大学、明治大学など、日本の難関大学へも2017年の一般入試で合格者を出しています。
一ツ葉高等学校の大学進学コースには、受験専門講師がいて、難関大学合格者を多く育ててきたノウハウを活かして、学力向上に向けて生徒一人ひとりをサポートします。苦手単元が見つかれば、18万枚以上のデータベースを持つプリント演習の「eプリ」の中から適切なものを選んで、徹底的に学習、得意を伸ばして、苦手を解消します。
引用元:クラーク記念国際高等学校(https://www.clark.ed.jp/)
「クラーク記念国際高等学校」は国立・私立難関大学への進学者数が多い通信制高校の1つです。難関大学進学コースにも、学校の授業だけで難関国公立大学合格を目指す「特別進学コース」と、系列予備校・創学ゼミナールと全面連携した提携授業もあわせて難関大学進学を目指す「創学コース」の2つがあります。
2016年度には、大阪大学や岡山大学、広島市立大学など難関大学に合格者を出しています。また英語教育に重点を置いているクラーク記念国際高等学校では、ニュージーランドのIPUなど、海外の大学に進学する生徒もいます。
難関大学進学コースでは、少人数制のクラス編成を行い、生徒一人ひとりの向き合いながらきめ細やかな指導を行います。2年次以降はセンター試験対策や2次試験対策など、より実際的な受験対策を徹底的に行い、受験力を向上させます。授業が終わった後、創学コースの生徒は創学ゼミナールの授業を無料で受けられるカリキュラムになっています。
目的や特徴から選ぶ!
おすすめの通信制高校
・技能連携校
通信制高校は、学校によって力を入れている分野や強みが異なります。
ここでは、学校に求めるサポート体制や通信制高校に入学する目的別でおすすめの通信制高校を紹介しているので、
自分自身やお子さんの個性、希望の進路に合った通信制高校を選びましょう。