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発達障がいのお子さんの高校卒業後の進路とは

発達障がいのあるお子さんを持つ保護者の方々にとって、高校卒業後の進路選択は大きな課題です。本記事では、進学、就職、支援施設などの選択肢について詳しく解説し、メリットとデメリットについて解説します。

発達障がいのある子どもの高校卒業後の進路選択肢

発達障がいのあるお子さんの高校卒業後の進路選択は、個々の特性や興味、能力に応じて多様な選択肢があります。ここでは、主な進路選択肢として進学、就職、支援施設の利用について解説します。

  1. 進学(大学、短期大学、専門学校など)
  2. 就職(一般就労、障がい者雇用など)
  3. 支援施設(就労移行支援、就労継続支援A型・B型など)

進学を選択する場合

発達障がいのあるお子さんが進学を選択する場合、大学、短期大学、専門学校など様々な選択肢があります。それぞれの教育機関には特徴があり、お子さんの興味や特性に合わせて選ぶことが重要です。

大学・短期大学への進学

発達障がいのある学生でも、適切な支援があれば大学や短期大学で学ぶことができます。多くの大学では、障がい学生支援室などを設置し、個別の配慮を行っています。

メリット

  • 専門的な知識や技術を習得できる
  • 将来のキャリアの幅が広がる
  • 社会性やコミュニケーション能力を育む機会がある

デメリット

  • 学習面や対人関係で困難を感じる可能性がある
  • 経済的負担が大きい

選び方のポイント

  • 障がい学生支援体制が整っているか確認する
  • オープンキャンパスや体験入学に参加し、雰囲気を体感する
  • 入試での配慮申請の可能性を確認する

専門学校への進学

専門学校は、特定の職業に必要な技術や知識を集中的に学ぶことができます。発達障がいのある学生にとっては、少人数制で実践的な学習ができる点が魅力です。

メリット

  • 実践的な技術や資格を取得できる
  • 就職に直結した学習ができる
  • 比較的少人数制で個別対応が受けやすい

デメリット

  • 学習内容が特定の分野に限定される
  • 一般の大学と比べて学費が高い場合がある

選び方のポイント

  • 興味のある分野や将来就きたい職業に関連した学科を選ぶ
  • 発達障がいへの理解や支援体制がある学校を探す
  • 卒業後の就職実績や支援体制を確認する

就職を選択する場合

高校卒業後すぐに就職を選択する場合、発達障がいのあるお子さんには一般就労と障がい者雇用の二つの主な選択肢があります。それぞれの特徴や支援制度、就職活動の進め方について理解することが大切です。

一般就労

一般企業での就労を目指す場合、発達障がいへの理解がある企業を探すことが重要です。近年、多様性を重視する企業が増えており、発達障がいのある方の特性を活かした採用も増えています。

メリット

  • 一般的な雇用条件で働ける
  • 多様な職種や業界から選択できる
  • 社会性やスキルを身につける機会が多い

デメリット

  • 職場環境や人間関係に適応するのが難しい場合がある
  • 自分の特性に合った仕事を見つけるのに時間がかかる可能性がある

選び方のポイント

  • 発達障がいへの理解がある企業を探す
  • インターンシップや職場体験を活用する
  • ハローワークの専門窓口や就労支援機関を利用する

障がい者雇用

障がい者手帳を取得している場合、障がい者雇用枠での就職を検討することができます。法定雇用率の対象となるため、企業側も積極的に採用を行っています。

メリット

  • 障がい特性に配慮した職場環境が整っている
  • 就労支援機関のサポートを受けやすい
  • 長期的な雇用が期待できる

デメリット

  • 職種や業務内容が限定される場合がある
  • 一般就労と比べて給与水準が低い可能性がある

選び方のポイント

  • 自分の特性や得意分野を活かせる仕事を探す
  • 職場の支援体制や理解度を確認する
  • 障がい者就業・生活支援センターなどの支援機関を活用する

支援施設を利用する場合

高校卒業後、すぐに進学や就職を選択せず、支援施設を利用する選択肢もあります。就労移行支援や就労継続支援などの施設では、個々の特性に合わせた支援を受けながら、将来の自立に向けた準備ができます。

就労移行支援

就労移行支援は、一般就労を目指す人のための訓練施設です。就労に必要なスキルや知識を身につけ、就職活動のサポートを受けることができます。

メリット

  • 就労に向けた具体的なスキルを学べる
  • 個別の支援計画に基づいたサポートが受けられる
  • 就職後のフォローアップ体制がある

デメリット

  • 利用期間が原則2年間と限られている
  • 訓練内容が一般的なものに限定される場合がある

選び方のポイント

  • 施設の就労実績や支援内容を確認する
  • 見学や体験利用を通じて雰囲気を確認する
  • 自分の目標や希望する就労形態に合っているか確認する

就労継続支援A型・B型

就労継続支援A型は雇用契約を結んで働く形態、B型は雇用契約を結ばずに働く形態です。一般就労が難しい場合や、段階的に就労を目指す場合に利用します。

メリット

  • 個々の能力や適性に合わせた作業ができる
  • 働く習慣や基本的なスキルを身につけられる
  • 比較的安定した環境で働ける

デメリット

  • 一般就労と比べて給与水準が低い
  • 仕事の種類や内容が限られる場合がある

選び方のポイント

  • A型とB型の違いを理解し、自分に合った形態を選ぶ
  • 施設の作業内容や環境を確認する
  • 一般就労への移行支援体制があるか確認する

進路選択のプロセス

発達障がいのあるお子さんの進路選択は、慎重に進める必要があります。本人の特性や希望を理解し、適切な情報収集と専門家の助言を得ながら、段階的に進めていくことが大切です。以下に、進路を選ぶ際の考え方、段取りを紹介します。

1. 自己理解を深める

  • 得意なこと、苦手なこと、興味のあることを整理する
  • 必要に応じて職業適性検査などを受ける

2. 情報収集

  • 学校の進路指導部や特別支援コーディネーターに相談する
  • ハローワークや障がい者職業センターなどの専門機関を利用する
  • インターネットや書籍で情報を集める

3. 体験・見学

  • オープンキャンパスや学校見学に参加する
  • インターンシップや職場体験を利用する
  • 支援施設の見学や体験利用を行う

4. 家族での話し合い

  • 本人の希望を尊重しつつ、現実的な選択肢を検討する
  • 必要な支援や準備について話し合う

5. 専門家への相談

  • 進路選択に関する悩みや疑問を相談する
  • 個別の支援計画の作成や見直しを行う

6. 進路の決定と準備

  • 具体的な目標を設定し、必要な準備を始める
  • 入試や採用試験、施設利用の申請などの手続きを行う

発達障がいのある子どもの進路に関する体験談

社会人になることに不安を抱えていた

(前略)「社会人にならないと」と意識し始めたのが特別支援学校の就業技術科に入ってからの高校1年の最後。複数の職業コースから自分が一番楽しかったコースを選んで進みました。3年で12回ぐらい実習にも行って、とても疲れるけど、自分の強みと苦手を知り、職業選びにとても役立ちました。実習の経験から、めんどくさがり屋で、ほかにやりたい事があると集中することが苦手だけど、細かいことを処理することが得意だとわかって、最終的には自分の強みを活かせる仕事に就職することもできました。これからの将来に対しては、社会人になって働かないといけないことに不安も抱えていて、天真爛漫でいつでもぐったりしてゲームができる子供のままでいたいが、自分でお金を稼いで、楽しみを持ちながら安定した生活を送って行きます。

※引用元:ティーンズ(https://www.teensmoon.com/wp-content/uploads/2024/04/interview_2024_04.pdf

すぐに企業就労することは難しかった

(前略)3年生の2学期頃から生徒たちの進路が決まり始め、企業への正式内定をもらう子も出てきました。定型発達でも受験期の保護者あるある話だと思いますが、保護者同士が親しくても進路先や結果はお互いに秘密にするという暗黙の了解を感じました。親しい友達でも「どこの企業に決まったの?」と聞いても「まだ決まっていない」と決まっていてもごまかされたり、「学校から口止めされているから企業名は言えないのよ」といった返事が戻ってくることもありました。そんな中、高等部に通っていた頃の息子の状態ではすぐに企業就労することは難しいと考え、就労移行支援事業所で高等部卒業後もスキルを学ぶことを希望し、活動を始めました。

※引用元:自閉症息子、特別支援学校高等部卒業後の進路は?【LITALICO発達ナビ】(https://h-navi.jp/column/article/35030005

特性を理解して長期的な視点で進路を考える

適切な環境で学び、働くことは、お子さんの成長と自信につながります。そのため、学校、医療機関、支援機関などと連携し、包括的な支援体制を築いていくことが重要です。保護者として大事にしたいポイントをまとめました。

  1. お子さんの意思を尊重する
    本人の興味や希望を大切にし、一緒に考える姿勢を持つ
  2. 長期的な視点で考える
    高校卒業直後だけでなく、将来の自立や生活を見据えて考える
  3. 柔軟性を持つ
    一度決めた進路でも、状況に応じて変更できることを理解する
  4. 支援ネットワークを構築する
    学校、医療機関、支援機関など、様々な専門家と連携する
  5. お子さんの成長を信じる
    小さな進歩や努力を認め、前向きな姿勢で支援を続ける

進路選択は簡単なプロセスではありませんが、お子さんの可能性を信じ、粘り強くサポートすることで、充実した人生につながります。保護者の方々は、お子さんと共に歩み、新たな可能性を探求する姿勢を持ち続けてください。

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