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発達障がいのお子さんに合った高校の選び方

発達障がいのお子さんに合った高校を選ぶポイント

「お子さんの特性に合った支援が受けられるか」「卒業後の進路を見据えた教育内容があるか」を軸に、慎重に判断しましょう。学校によって支援体制や環境が大きく異なるため、学習環境がお子さんの特性に合っているかを確認することが大切です。

お子さんの特性を把握する

発達障がいにはさまざまなタイプがあり、それぞれに応じたサポートが必要です。たとえば、注意欠如・多動性障がい(ADHD)のお子さんには、集中力を保つための工夫が求められますし、自閉スペクトラム症(ASD)のお子さんには、予測可能なスケジュールや静かな環境が必要かもしれません。また、学習障がい(LD)のお子さんには、読み書きや計算に対する支援が必要です。

学校選びの際は、お子さんの特性をよく理解し、「どのような支援が必要なのか」を明確にしましょう。学校側にお子さんの特性を正しく伝えることで、適切な支援が受けられるか確認できます。お子さんの特性に合わせたサポートが提供されるかどうかが、学校選びの大きなポイントとなるでしょう。

進学後のサポート内容を確認する

進学後、お子さんが無理なく学校生活を送れるためには、サポート体制の充実が欠かせません。まずは、スクールカウンセラーや特別支援教員が常駐しているか確認しましょう。こうした専門スタッフがいる学校は、日常的なサポートに加え、問題が発生した際の対応においても心強い存在です。

また、個別の支援プログラムや、授業内容の工夫がなされているかもチェックするポイントです。例えば、学習内容を調整できる単位制の学校や、少人数制で個別に対応できる授業形態を採用している学校であれば、お子さんの特性に合わせた学習を進めやすくなります。さらに、通級指導や特別支援学級の存在も、サポート体制を確認する上で大切な要素です。

通学にかかる負担がないか確認する

通学に負担がかかると、それが原因でストレスや学校生活の障がいになることがあります。通学にかかる時間や通学方法が負担にならないかも、学校選びの際に必ず確認しておきましょう。

学校までの距離が遠すぎると、朝の準備が苦手なお子さんにとっては負担になります。また、複雑な交通手段や混雑した路線の使用が必要な場合も、ストレスの原因となることがあります。通学がスムーズに行えるか、事前に通学経路を確認しておきましょう。

卒業後の進路も視野に入れる

高校を選ぶ際には、卒業後の進路についても視野に入れることが重要です。お子さんが希望する進路に応じて、学校で提供されるプログラムやカリキュラムが適した支援になっているかを確認しましょう。

例えば、大学進学を目指す場合は、学力の向上に力を入れている高校や、大学進学実績が豊富な高校が選択肢に入ります。学習に困難を抱えている場合でも、特別な指導や支援を受けながら進学を目指せる学校があります。

一方、就職や職業訓練を視野に入れている場合は、実践的なスキルを学べるコースや、就職支援プログラムが充実している学校が適しているでしょう。専門的なスキルを学びながら、高卒資格を取得できる「技能連携校」も選択肢の一つです。

保護者同士のコミュニティがあるか確認する

発達障がいのお子さんを持つ保護者同士の情報交換やサポート体制も、学校選びのポイントです。多くの学校には、保護者が集まるサポートグループや、情報を共有できる保護者会が設けられていることがあります。学校の体制だけでなく、こうしたコミュニティがあることで、家庭と学校が一体となってお子さんの支援を行えます。

発達障がいのお子さんに合った高校の選択肢は?

高校によって学習方法や支援の充実度が異なるため、お子さんの特性や学習ペースに合った選択をすることが重要です。ここでは、学習方法が違う高校の種類についてご紹介します。

通常の全日制高校

全日制高校は、多くの生徒が通う標準的なスタイルの学校です。公立高校の中には、通級制度や特別支援学級を設置し、発達障がいのある生徒にも対応しているところがあります。集団生活を楽しめるお子さんや、学習にある程度の自立が求められる環境でも問題なく過ごせる場合には、全日制高校を選択するのも良いでしょう。

通常のカリキュラムを進める中で、周りの友達と協調しながら生活できるかを考え、学校側のサポート体制が整っているか事前に確認しましょう。学校の見学や、体験入学でお子さんが安心できる環境か見極めることも大切です。

定時制高校

定時制高校は、授業時間帯が柔軟な学校で、朝の時間帯が苦手なお子さんにも適しています。昼間から夜間にかけて授業が行われるため、お子さんの生活リズムに合わせて通学できます。少人数での授業が多いため、個別対応の機会も増えるでしょう。

また、1日の授業時間が短いため、集中力に不安があるお子さんでも、無理なく学習を進めることができます。自分のペースで学習できる環境が整っているため、勉強だけでなく、生活面のサポートも受けやすい点が特徴です。

通信制高校

通信制高校は、自宅での学習が中心となり、登校は必要最低限に抑えられます。通学が難しいお子さんや、集団生活に負担を感じやすいお子さんにとっては、通信制高校も選択肢の一つです。自分のペースで学習できるため、個別の学習進度に合わせて対応できます。

オンライン授業を活用した学習スタイルも多く、家庭で落ち着いて勉強したいというお子さんに向いています。また、サポート校と提携している学校もあり、学習や進路の相談がしやすい環境が整っています。お子さんの生活スタイルに合わせた柔軟に学習できる点が魅力です。

専修学校・高等専門学校

専修学校や高等専門学校は、実践的なスキルや専門的な知識を学ぶ場として、高校卒業後の職業に直結する学びが提供されます。特定の分野に興味があり、専門的な技術を身に付けたいお子さんにはおすすめの選択肢です。実際の仕事に近い実習やプロジェクトを通じて、職業訓練を受けながら高卒資格を取得できる学校もあります。

このタイプの学校では、集中力や自発的な学習が求められるため、将来の職業について目標が明確なお子さんに向いています。また、学んだスキルを卒業後、就職後に活かしやすいのも特徴です。

発達障がい別に見る高校選びのヒント

発達障がいには、ADHD(注意欠如・多動性障がい)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障がい)など、さまざまなタイプがあります。お子さんの特性に合わせた高校を選べば、充実した楽しい高校生活を送れるようになるでしょう。ここでは、発達障がいのタイプごとに分けた高校選びのポイントを紹介します。

ADHD(注意欠如・多動性障がい)

ADHDのお子さんは、集中力の維持が難しく、授業中に気が散りやすいことが特徴です。そのため、静かに集中できる環境や、少人数制のクラスがある学校が適しているでしょう。授業の進行がゆっくりで、個別に対応してくれる学校を選ぶことで、お子さんのペースに合わせた学習が進めやすくなります。

また、通信制高校やサポート校は、自宅で学習を進められるため、自分のペースで集中できる時間を確保して、無理なく学習を続けることができます。

ASD(自閉スペクトラム症)

ASDのお子さんには、コミュニケーションや社会的スキルを伸ばしやすい環境を用意してあげることが大切です。高校生活に適応するため、カウンセリングやソーシャルスキルトレーニング(SST)が充実している高校を選びましょう。こうしたサポートを受けることで、友人や教員とのコミュニケーションが取りやすくなります。

また、予測可能なスケジュールや静かな学習環境が整っている高校もASDのお子さんに適しています。事前に学校を見学し、授業の進め方や生徒同士の関わり方について、お子さんが無理なく受け入れられるか確認してみてください。

LD(学習障がい)

LDのお子さんは、読む・書く・計算することに困難を抱えることがあります。そのため、支援ツールや補助教材を使用できる高校が適しています。例えば、タブレット端末や音声読み上げ機能のある教材を利用することで、学習をよりスムーズに進められます。

お子さんのペースに合わせた学習ができるように授業内容をカスタマイズできたり、個別指導が行われている高校であれば、LDのお子さんも無理なく学習に取り組むことができるでしょう。

発達障がいのお子さんに適した学校を選ぶ手順

以下に、学校選びのプロセスを3つのステップに分けてご紹介します。

1.情報収集

学校のホームページやパンフレットを確認し、発達障がいに対するサポート体制がどの程度整っているかを調べましょう。なかでも、特別支援教員やカウンセラーが常駐しているか、特別支援学級や通級制度があるかを確認してください。

また、学校の授業スタイルや学習サポートの詳細を把握することも必要です。口コミや評判も参考になりますが、必ず公式な情報源から正確な情報を得るようにしましょう。

2.学校見学・体験入学

学校見学や体験入学を通して、お子さんが学校の雰囲気に合うかを確認することも大切です。見学の際には、先生や生徒の様子を観察し、お子さんが無理なく過ごせる環境か判断しましょう。また、特別支援がどのように行われているか、実際にサポートの現場を確認できるか、事前に問い合わせてみるのも一つの方法です。

3.相談・面談

進路指導担当者や特別支援教員との面談を行いましょう。お子さんの特性や支援の必要性についても相談し、学校が提供するサポート内容を確認します。合理的配慮や個別の学習計画を提供しているかどうかも、この場でしっかり質問することが大切です。

発達障がいのお子さんのための進学支援制度とは

ここでは、学校や教育機関に存在している、発達障がいのあるお子さん向けの進学支援制度や、受験に際しての特別な配慮について説明します。

合理的配慮の申請

合理的配慮とは、障がいのあるお子さんが公平な条件で教育を受けられるように、試験や日常の学習において必要なサポートを提供する制度です。お子さんの特性に応じて、試験や学習環境を調整してもらえます。

主な合理的配慮の例

  • 試験時間の延長
    集中力が持続しにくい場合や、理解に時間がかかる場合、試験時間を延長できます。
  • 別室受験
    周りの刺激に影響を受けやすいお子さんのために、静かな別室で受験できる環境が提供されることもあります。
  • 問題用紙の拡大
    視覚的な情報処理が難しい場合や、読み書きに困難がある場合、問題用紙を拡大することができます。
  • 口述試験や筆記のサポート
    読むことや書くことに困難を抱えるお子さんには、口述で回答できる試験や、サポートスタッフが筆記を代行する場合もあります。

こうした合理的配慮を受けるには、診断書や支援が必要な理由を説明する書類が求められます。早めに先生や受験校と相談し、必要な書類を準備しておきましょう。配慮を申請するタイミングも重要で、出願前に学校と話し合いを進めることで、スムーズに受験できます。

特別支援教育の充実

特別支援教育とは、お子さんの特性に応じた個別の支援や教育プランを提供するものです。こうした支援は、通常の学級においても、特別支援学級においても受けられるようになっています。

特別支援学級と通級指導

  • 特別支援学級
    特別支援学級は、少人数での学習や個別指導が中心です。学習の進行速度や内容が調整され、お子さんに合った学び方を提供します。通常の学級と連携しつつ、苦手な教科で特別なサポートを受けられます。
  • 通級指導
    通常の学級に通いながら、必要に応じて特別支援教室で個別指導を受ける方法です。通常の授業とサポートをバランスよく受けたいお子さんに向いています。
  • ソーシャルスキルトレーニング(SST)
    これは、ASD(自閉スペクトラム症)などのお子さんが社会的なスキルを学び、友人や先生とのコミュニケーションを円滑にするためのトレーニングです。日常生活や高校生活で直面する場面を想定し、ロールプレイやシミュレーションを通じて、実践的な対話スキルや感情のコントロールを学んでいきます。
  • 心理カウンセラーや支援スタッフの常駐
    日々の高校生活や学習面で困難を感じた際にサポートを受けられるため、サポート体制が充実しているか事前に確認しておきましょう。

進学支援機関の活用

進学支援機関では、進路相談から受験準備、合格後の高校生活まで、幅広いサポートが受けられます。発達障がいのお子さんの特性に精通したスタッフが対応するため、相談しやすい環境が用意されているのが特徴です。

お子さんの将来に向けた目標設定や、適した高校の選び方などについても、それぞれの状況に応じたアドバイスが提供されます。たとえば、大学進学を希望する場合、合理的配慮や特別支援をどのように活用するか、入学後の支援体制についても相談できます。

以上のように、発達障がいのお子さんにとって、進学支援制度や特別な配慮を受けることで、高校生活や受験のハードルを下げることができます。早めに準備を進め、必要なサポートを活用することで、お子さんが進学のステップを踏み出せるよう、保護者の方も学校や機関と連携していきましょう。

まとめ

発達障がいのあるお子さんが安心して通える高校を選ぶには、お子さんの特性に合った支援や、卒業後の進路を見据えた教育内容を中心に考えることが大切です。そのためには、情報収集や学校見学、体験入学を通じて、実際の学校の雰囲気や学校側のサポート体制を確認しましょう。

お子さんにとって必要な支援や制度が揃っているかを確認し、そのうえで、その後の学校生活や将来の進路を含めて検討していくようにしましょう。事前に学校側とも連絡を取り、気になることは詳しく確認しておくことをおすすめします。

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